飲泉を味わい尽くす、飲泉のススメ。第二弾は、変わり種の飲泉として、墨湯で知られる栃木県の塩原温泉郷の名湯、「塩原元湯 大出館」よりご紹介します。
宿は、墨の湯で知られる日本秘湯の会会員
栃木県那須塩原市の塩原元湯大出館を訪ねました。塩原元湯はどの宿でも飲泉できますが、今回挑戦するのは真っ黒のお湯で知られる「墨の湯」です。コップも浴槽の湯口のところにおいてあります。
墨の湯。それは強烈な渋みの硫黄泉
強烈な渋い苦味。これさえあれば、寝起きもばっちりですよ。あまりの苦さにウギャギャと声が出てしまう。しらっとした顔で飲める人がいたら見てみたい。温泉の材料は、リチウム、マンガン、アルミニウム、酸化鉄、硫黄。調べたところ、苦味はリチウム、マンガン、アルミニウムの性質によるものらしい。まるで電池の成分で、苦いも道理。
この宿の名物は温泉おかゆです。もちろん入れる湯は墨の湯ではないですが、元の湯はかなり苦い。でもおかゆはごく淡い苦味で食をそそるおいしさ。朝からおかわりしてしまいました。あの苦さはどこにいってしまったのやら。