縄文杉で有名な屋久島は、じつは多くの温泉が存在します。特に南部は交通の便がよいこともあり、観光ツアーに組み込まれるなど高い人気を誇っています。今回は、湯泊集落にある海岸温泉、湯泊温泉を紹介します。
施設の紹介
湯泊温泉は、湯泊集落から海岸に下りたところにあります。バスどおりからは300mくらい海岸に下りたところにあり、道中もいい雰囲気の集落あり、ガジュマルの大木ありと楽しみながら歩けます。
海岸は、周囲を覆う枕上溶岩のため入り江状になっており、思ったほど波はありません。入り口に寸志を入れる箱があるので、ぜひ入れましょう。風呂前に喫茶店とトイレがあります。地元の人のおすすめは、夜、満点の星を見ながら入ることだとか。
入浴の感想
混浴露天風呂3つと足湯があります。
脱衣施設はまったくないので、トイレか、岩の後ろで着替えることになります。しかし、目の前に広がる景色の前には、多少の不便さも目をつぶれるというもの。屋久島ならではのあきれるほどの海の透明度も健在です。隣町にある「平内海中温泉」と違い混んでいない、駐車場が広いというのもポイント高いです。
<露天風呂>
湯は、すぐ側の源泉から引き湯しています。浴槽の真ん中についたてがあり、入り口から見て左が女性、右が男性という暗黙の了解になっているようです。水際から若干高いため干潮の影響を受けずにすみ、24時間利用できます。
石張りの浴槽は浅め、ぬるめですが、刺激はまったくといっていいほどないので、何時間でも入っていられそうです。目の前の海岸の景色はすばらしいです。
<先の湯(露天)>
雑誌などで紹介される露天風呂から更に30mほど海岸沿いに行ったところにある露天風呂が、通称「先の湯」です。「先の湯」は、満潮時に海に沈むので、行く時間は調べておいたほうがいいです。
この付近は、温泉が枕上溶岩の割れ目のいたるところから湧き出しています。そのうち、2つをせき止めて天然岩風呂にしています。 温度は入り口の露天風呂よりこころもち高め。まさに海際にあるため、迫力は入り口の露天風呂とは段違い。数人入ればいっぱいの湯船も抜群の雰囲気です。
周囲の水場も温泉で、風呂脇のぬるま湯を魚が泳いでいたり、素潜りで夜ご飯!を取っている人もいまして、じつに興味深いです。
温泉施設名 | ゆどまりおんせん 湯泊温泉 |
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住所 | 鹿児島県熊毛郡屋久島町湯泊 |
TEL | 0997-46-2333(屋久島観光協会 安房案内所) |
日帰利用時間 | 24時間 (外灯あり) |
日帰料金 | 寸志 |
定休日 | なし |
泉質 | 単純温泉 |
公共交通機関 | 宮之浦港から屋久島交通バス 栗生行きで1時間15分、湯泊下車、徒歩5分バス通りから集落の中に入り、道なりに下った300m先にある。 |
周辺地図 | |
公式サイト | http://www1.ocn.ne.jp/~yakukan/ |
訪問日 2007年5月