高松近郊の「仏生寺温泉」に行ってきました。
古刹「仏生山 法然寺」の門前町にある、お湯、建物のデザインともに優れた日帰り入浴施設。温泉ファンの評価も高いとあって、期待大です。琴平電鉄のタイアップ広告は、誰もがアッと驚くはず。仏生寺の旧市街も見どころ。
最寄りの鉄道は琴電なので、金毘羅さん帰りにいかがでしょうか。
施設の説明
琴電 仏生寺駅から徒歩圏。デザイナーハウスを思わせるモダンな内外装。一見しただけでは、お風呂屋さんと思わないほどです。
長い廊下の休憩所には、文庫本がたくさん並べられています。読書用かと思えば、これがミニ古本屋さん。最近少しずつ見かけるようになりましたね。この休憩室、片面ガラス張りの上、天井が高いのでとても開放感があります。街中のスーパー銭湯では、壁ばかりのところも多く、広い割には閉塞感があるので、好対照です。
営業時間が23:00までと長いので、ジャンボフェリーの夜行便まで高松市内で時間をつぶしたい方にもいいと思います。ゆっくり暖まってから行けるのでが最高ですね。
館内には食事処もあります。メニューの数がちょっと少ないのは残念ですが、価格もリーズナブルですし、周囲には食べ物屋さんが少ないので助かります。
入浴の感想
脱衣所も白を基調とした、開放感のある部屋です。露天風呂側が全面ガラスなので、半露天みたいな印象を受けますね。これがスペース以上の広さに感じる理由なのだと思います。
<内湯>
石造りの縦長の浴槽と並んだカラン。塩分を含んだ湯は、ごく薄濁り。肌をなめらかにする成分があるのか、湯に入っただけでヌルヌルしてきます。美人の湯と言われる湯には、このタイプが多いのですね。
内湯は熱めなので、源泉に含まれた炭酸は飛んでしまっていますが、湯の鮮度はかなりのもの。
<露天風呂>
露天風呂の数が多いのが、こちらの特徴。中庭を囲むように温度の異なる湯船が並んでいます。平屋建てで、周囲が湯舟というのは風が吹き込みにくいので、冬でも暖かかったです。凍えるような露天風呂のある施設が多い中、素晴らしい工夫と思います。
浴槽はどれもぬるめということもあって、なかなか人が入れ替わらないので、混みやすい模様。一部、消毒臭がキツい湯舟があるのは残念ですが、全体的には鮮度は十分。良い湯使いとなっているようです。
一番ぬるい湯は、温度30数度くらい。冬に入るのはさすがにきついですが、湯本来に含まれている炭酸で体がアワアワになるのがうれしい。これぞ源泉掛け流しの証拠。ぬるめ・熱めのお風呂に交互に入って冷温浴と、大満足のひとときとなりました。
仏生寺門前町めぐり
古刹、仏生寺の周辺は古い民家が残る高松街道の旧筋。ちょっと散策しただけでも、こんな古民家がたくさんありました。
琴電とポカリスエットのタイアップ広告
これを考え出した人は本当にすごい。他にも車内を銭湯に見立てた写真もあります。斜め上の発想に乾杯。参加した鉄道の人たちも楽しかったのだろうな、という雰囲気が伝わってきます。
温泉施設名 | ぶっしょうじおんせん てんぴょうゆ 仏生寺温泉 天平湯 |
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住所 | 香川県高松市仏生山町乙114-5 |
TEL | 087-889-7750 |
日帰利用時間 | 平日11:00〜24:00 土日祝 9:00〜24:00 |
日帰料金 | 600円 |
定休日 | 毎月第4火曜日 |
泉質 | ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉(療養泉) |
公共交通機関 | 琴平電鉄 仏生寺駅より徒歩12分。 |
周辺地図 | |
公式サイト | http://busshozan.com/ |
訪問日:2014年12月