黒部 祖母谷温泉「祖母谷温泉小屋」-すぐ前が湧出地帯、山小屋の湯


祖母谷温泉は、唐松岳の黒部側登山口にある温泉付き山小屋です。変わった温泉名ですが、由来もまた独特です。
おばあさんが、浮気性のお爺さんを探しに山に入ったものの見出すことなく亡くなり、嫉妬からこの地に湯を湧き出すようになったと伝えられます。

この話のとおり、祖母谷の隣には祖父谷という谷があります。江戸時代は、福島くろがね温泉、富山立山温泉といった山奥でも温泉街があった時代なので、信憑性がないこともない?

施設の説明

黒部渓谷鉄道「欅平駅」から徒歩50分。

竜飛渓の先で、道路がシャッターで塞がれていますが、シャッターを開けてさらに先に進みます。落石対策のヘルメットは、シャッターの側で無料で借りられます。この道は厳密には通行不可ということになっていて、落石の危険から自己責任で通る道とのこと。とはいえ、先に温泉宿が2軒あります。

途中の道は渓谷沿いのため、大変眺めがいいです。トンネルを2回くぐると、広々とした河原が広がります。直前の川が黒部渓谷らしい断崖深谷の地なのに、なぜここだけ平らなのでしょうか?自然の造形というのは面白いですね。最後に橋を渡って対岸の小屋に到着です。

入浴の感想

当宿は山小屋のため設備は限られていますが、素朴な山の湯はすばらしいの一言です。宿泊者は内湯(別源泉)も使用できます。日帰り入浴では、露天風呂を利用。源泉地は上流約100mにある祖母谷地獄。河原中から湯が湧き出し、湯煙が吹き上がっています。宿のある側の岸沿いなので、見学もできますね。

<露天風呂>


川べりに立つ露天風呂。脱衣所の小屋が隣に立ちます。コンクリートの湯船で、温度違いで2つ。利用者の数を考えると、これは広い。若干とろみのある湯にうっすらと白い湯の花が舞い踊ります。温度は高め。あきらかに湯の鮮度がいいのが体で感じられますね!さすが源泉地帯です。湯船に入ったままだと川が見えないのが残念ですが、周囲の雰囲気はよいです。


黒部渓谷 竜飛渓
温泉施設名 ばばだにおんせんこや
祖母谷温泉小屋
住所 富山県黒部市宇奈月温泉祖母谷
TEL 0765-62-1038
日帰利用時間 10:00~16:00
日帰料金 500円
定休日 冬季休業(12~4月)
泉質 単純硫黄泉(硫化水素型)
公共交通機関 [電車]
黒部渓谷鉄道 欅平駅。
徒歩50分。
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公式サイト なし

訪問日:2008年10月

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