鳴子温泉の共同浴場、滝の湯を訪れました。
温泉街中心部では、いくつかの共同浴場が観光客に公開されていますが、そのなかでもとりわけ古い共同浴場です。隣に位置する湯元の「ゆさや旅館」がアルカリ性の湯なのに、こちらは酸性。鳴子の湯のバリエーションの豊富さを代表する湯と言えましょう。鳴子周辺は火山が多く、裏手にも潟沼という日本有数の酸性度を持つカルデラ湖があります。このあたりも影響しているのかも。
施設の説明
伝統的湯小屋のデザインを踏襲してリニューアルされた共同浴場です。観光客の利用が多い浴場なので、脱衣所は狭いこともあって大混雑。
入浴の感想
<内湯>
写真は、鳴子温泉郷観光協会サイトより。
浴室に入ってすぐに目に留まるのが、壁から渡された木樋ですね。太さも立派なもので、目を引き付けずにはいられません。樋の先からは、とうとうと湯が流し込まれています。周辺には滝はないので、滝の湯という名称の由来なのでしょうか。これだけダイナミックに流しているもの珍しいです。源泉がすぐ裏なので湯を冷ますという意味もあるのかもしれません。
浴室は、湯が酸性のため、湯船も含めてすべて木製。湯は乳白色で透明度も低いです。硫黄の香りは強く、さらりとした湯ざわり。湯の温度は熱めですが、不思議と疲れが来ません。
湯小屋のすぐ裏手が源泉地。温泉井戸から木樋を伝って直接湯小屋に流し込まれています。
夜の風情も素敵です。温泉街は小さくまとまっているので、宿から簡単に来られるのがいいですね。
温泉施設名 | 鳴子温泉 滝の湯 |
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住所 | 宮城県大崎市鳴子温泉湯元84 |
TEL | 0229-83-3441 鳴子観光・旅館案内センター |
日帰利用時間 | 7:30-22:00 |
日帰料金 | 150円 |
定休日 | なし |
泉質 | 硫酸塩泉 |
公共交通機関 | JR磐越東線 鳴子温泉駅下車。徒歩10分。 |
周辺地図 | |
公式サイト | http://www.naruko.gr.jp/ |
訪問日:2011年10月