吾妻連峰の山岳温泉「姥湯温泉 枡形屋」に行って来ました。
辺境の谷の最奥、あと少しで稜線という位置にある峡谷の湯。途中までの道は8.6kmと長いものの、紅葉の時期の露天風呂は絶景ただなかで言うことなしです。
行先案内
最寄の峠駅から、姥湯林道を片道で徒歩2時間30分の道のりです。このルート、劇坂が続きますが自転車で登ることも可能です。
峠駅は、列車本数が極めて少ない辺境の駅。昼間はほとんど列車が止まりません。
駅前には名物の峠の茶屋があります。温泉の後の休憩にどうぞ。
早速、自転車で行ってきました。
ひなたびBLOG 「紅葉真っ盛りの姥湯林道線ヒルクライム」へ移動
温泉まではひたすら傾斜のきつい荒れた舗装路を登ることになりますが、滝あり遠望ありで景色に変化があります。
写真は、滑川大滝とは違う、林道途中にある滝。林道脇から降りてすぐのところにあります。
写真の橋が林道。なかなか風格のある滝で、滝の上を歩けるという点もうれしいポイント。
いい加減足が疲れますが、だんだん周囲が明るくなり急坂を登りきった地点で突然視界が開けます。
これが目的地の「姥湯温泉 枡形屋」です。
谷間の宿という印象で出かけたのですが、実際には谷を登りきって稜線に限りなく近づいた場所にあります。
ふもとの駅から標高差が700m近くありますから、ここまで来るだけでも十分ハイキングですね。
施設の説明
紅葉の渓谷に、ぽつんとたたずむ宿。山小屋のような立地ですが、立派な温泉旅館です。
駐車場からは、つり橋を渡って対岸へ。
川を渡った先にある宿。資材はミニロープウェイで駐車場から引き揚げているようです。
入浴の感想
日帰りでは露天風呂のみ利用可能です。混浴と女性専用の2つがあります。
混浴では、脱衣小屋も兼用です。
露天風呂はすぐそばの川から引いたもの。そこかしこから湯気が沸き立つ風景は野湯そのものですね。
<混浴 露天風呂>
谷に、自然石を積み上げて作った露天風呂。
野趣豊かと表現すべきなのでしょうが、ここまで自然に調和していると谷そのものが温泉といってよさそうです。
源泉はさらに上流から樋を伝って流し込まれています。
周囲の地面の色も乳白色で、硫黄成分が染み出している のがよく分かります。周囲が荒れた山肌なのは、かつての爆裂火口のため。
やや青みがかった乳白色の湯。硫黄の臭いも強く感じられます。底には積もった湯の花。
秋の夕暮れとあって外は寒いですが、湯はほどよい温度です。のぼせることなく長湯が楽しめますね。
写真の右側が露天風呂。紅葉時の景観美は、本当に素晴らしい。湯船からどの方向を眺めても絶景です。
大満足の深山幽谷の湯で、来るまでの苦労 が吹っ飛びました。
ほぼ稜線近くにも関わらず、水量が多いのも不思議ですよね。
温泉施設名 | うばゆおんせん ますがたや 姥湯温泉 枡形屋 |
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住所 | 山形県米沢市大沢姥湯1 |
TEL | 090-7797-5934 |
日帰利用時間 | 9:30~15:30(受付15:00まで) |
日帰料金 | 500円 |
定休日 | 不定休、冬季 |
泉質 | 山形県米沢市大沢姥湯1 |
公共交通機関 | JR山形線 峠駅から約8km 徒歩2時間20分 |
周辺地図 | |
公式サイト | http://www.ubayuonsen.com |
訪問日:2012年11月