栗駒山山麓の泥湯温泉「奥山旅館」を訪れました。
特色ある灰白色の泥湯や赤湯など泉質も複数。秋には谷全体が紅葉に埋まる絶景の地になります。
ひなびた湯治宿が数軒あるひっそりとした温泉場で、まるで隠れ里のよう。観光施設的な店も売店も一切ないですが、かえって雰囲気の統一感に役立っている気がします。
野湯で有名な川原毛大湯滝も近くにあります。
施設の説明
奥山旅館は、泥湯温泉の中心地にある温泉旅館です。日本秘湯を守る会会員。
伝統的家屋の宿もよい雰囲気。カラーの異なる泉質が4種類もあり、日帰り入浴で全部利用できるのはうれしいところ。
入浴の感想
<泥湯 大野天風呂>
泥湯露天風呂は、母屋とは道路を挟んで別の建物になっています。
手でつかめるほど泥でいっぱいの湯舟で、泥パックしながらのんびり。とろみのある灰白色の泥は非常に上品です。もちろん源泉掛け流し。
足元湧出なので、温度は場所によってマチマチ。お好みの温度の場所を選びましょう。天然そのものの湯船にも関わらず、深さも絶妙で丁度肩が浸かるかどうか。
紅葉の中に背後の水蒸気の上がるいわゆる地獄光景も素晴らしい。噴気地帯に近いので、ガス濃度によっては入浴禁止になることもあるそうです。
湯はきつくないので、ついつい長湯してしまいます。湯から出るのがもったいない!
<本館 大露天風呂>
母屋にある露天風呂。源泉掛け流し。
新湯源泉を使っており、泥湯露天風呂とは全く異なります。細かい赤い湯の花が黄土色の湯の中を舞い散る姿を見るだけでも楽しいです。
丸太をふんだんに使った屋根も豪壮で良い感じ。川が目の前のなので、渓流の湯と言うべきでしょうか。
温度は少し高めになっていますが、風が通りやすい場所なので湯から出たとたん冷えてしまいます。
身体は堪えやすいので、長湯するより休憩を挟んで何度か入るのがよいかも。
<本館 内湯>
母屋にある内風呂。天狗の湯源泉を利用。源泉掛け流し。
乳白色の硫黄泉らしい湯。硫黄臭のあるトロミのある湯は絶品。
湯船は小ぶりですが、こちらも温度は少し高め。露天風呂が寒かった時に温まるのに最適です。
温泉たまごはベストバイ
まともな飲食店が皆無な泥湯温泉ですが、温泉をつかった温泉たまごを売っています。
これが絶品。人気があるので、次々に売れてしまいますが、その都度お代わりを茹でてくれます。先にお願いしておけば、売り切れでも20分待ちくらいで食べられると思います。
茹で上がりは、硫黄成分で殻は真っ黒。
熱い温泉水で茹で途中の卵たち。20分ほどで真っ黒になったら出来上がり。湯に触れたら大やけどですよ!
周辺について
この付近は最高ランクの温泉ばかりで、湯質も様々という温泉天国です。
小安峡よりも標高が高いせいか、紅葉の進み方もこの周辺は違うようで、小安峡がまだでも泥湯温泉なら間に合ったりします。
周囲は噴気地帯のため、立ち止まり禁止の場所もあります。過去有毒事故も起きているので、見事な光景ではありますが、長居は禁物。
川原毛大湯滝も5kmほど先にあります。
温泉施設名 | 奥山旅館 |
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住所 | 秋田県湯沢市高松字泥湯沢25 |
TEL | 0183-79-3021 |
日帰利用時間 | 10:30~14:30 |
日帰料金 | 700円 |
定休日 | 年中無休 (不定期休業あり) |
泉質 | 大露天風呂:単純泉 混浴露天/男女別内湯:硫黄温泉 女性専用露天風呂:硫黄温泉・硫化水素型 |
公共交通機関 | JR湯沢駅より湯沢市乗合タクシー(要予約)、泥湯下車 |
周辺地図 | |
公式サイト | https://www.doroyu.com/ |
訪問日:2016年10月