東鳴子温泉の温泉旅館「高友旅館」に行ってきました。名物の黒湯は、あぶら臭のある緑黒がかったもの。他ではお目にかかれない独特な湯ですね。湯治宿らしい独特の雰囲気も、またいいです。
東鳴子温泉は、奥州三名湯の一つにあげられる鳴子温泉の入口に位置し、古くから湯治の里として栄えました。鳴子温泉の歴史は古く、「続日本後紀」によると承和二年(835年)潟山が大爆発し、熱湯が轟音をあげて噴出した時に始まり、村人が鳴郷の湯と名付けたことからこの名が付いたと言われています。鳴子温泉郷エリアは、374本の源泉が湧く出湯は国内第一を有する多彩な泉質と効能豊かな名湯ぞろいです。
施設の紹介
湯治棟を備えた建物は年代ものならではの味わい。4種類の源泉の違う湯を堪能できます。
入浴の感想
高友旅館は、露天風呂こそありませんが、味わいのある内湯が用意されています。1種類は男女別浴槽専用のため、3種類の源泉を楽しむことができます。
<瓢箪の湯(男性専用内湯)>
瓢箪型の湯船の内湯です。浴槽は2人も入ればいっぱいですが、1人で入るには絶妙なサイズと感じました。瓢箪の輪郭が背もたれとしてここちいいです。モノトーンで統一された浴室というのもシックです。湯はゆるめの灰色で、こちらの旅館では一番ぬるめです。他が熱めなので、のんびり入れる浴槽は貴重です。炭酸泉ですが、あまり泡付きは感じられません。湯あたりも弱そうです。
<黒湯>
黒湯は、階段を下りた半地下にあります。こんなところが老舗の湯という感じですね。浴室はコンクリート作りでいささか殺風景ですが、天井が高くとても広く感じらえます。黒湯といいますが、薄緑色の湯です。湯の成分で、床に黒い板上の固形物ができていたので、これば黒湯の由縁なのかもしれませんね。体が引き締まるような熱い湯で、出たあとも体が冷めません。飲泉も可能です。湯は苦さが際立つきつい飲み味です。
<家族風呂>
瓢箪の湯とは違う源泉の炭酸泉の家族風呂です。湯は透明です。2人入るのでいっぱいの小さなものですが、気兼ねなく入れるのがいいのでしょう。宿泊すると、空いていれば一人でも利用できます。
温泉施設名 | たかともりょかん 高友旅館 |
---|---|
住所 | 宮城県玉造郡鳴子町大口字鷲ノ巣18 |
TEL | 0229-83-3170 |
日帰利用時間 | 10:00-16:00 |
日帰料金 | 500円 |
定休日 | 年中無休 |
泉質 | 瓢箪 の湯:重曹硫化水素泉 ラムネの湯:重曹硫化水素泉 黒 湯:含重曹-硫黄泉 もみじ風呂 風呂:含土類-重曹泉 |
公共交通機関 | [電車] JR陸羽東線 鳴子御殿湯駅下車。徒歩5分。[宮交大崎バス]古川駅行き 鳴子温泉駅→10分→田中下車。徒歩0分。 |
周辺地図 | |
公式サイト | http://homepage3.nifty.com/takatomo-r/ |
訪問日:2006年3月