東京の下町、蒲田は温泉銭湯の街でもあります。工場が多い土地柄のため、銭湯の数自体が格段に多いだけでなく、スーパー銭湯でなくても温泉付であるのも珍しくありません。多くが関東南部に多い所謂「黒湯」で、比較的浅い場所から湧出しています。銭湯間の距離も近いので、入り比べができる良さもありますね。
この蒲田でも、後継者不足等の理由で廃業が目立つようになってきました。それぞれ雰囲気の違う銭湯ぞろい。今のうちにぜひ行っておいてほしいと思います。
施設の説明
蒲田温泉を紹介します。宮造りの銭湯が多い蒲田ですが、こちらの建物はビル。駅前とは別の「蒲田商店街」にあるので駅からは少し歩きますが、現地につけば目立つ看板なのですぐに分かると思います。
入浴の感想
こちらの温泉は、京浜地域で多い黒湯です。一言で黒湯といっても、場所により塩分の濃さ・湯の色あい・香りと。奥深いものがあります。こちらの温泉は、蒲田で一番透明度が低い温泉という話です。有機物が溶け込んでいることもあって、独特の植物のような香りがします。
<内湯>
設備は典型的な東京銭湯。一番奥に黒湯をたたえた浴槽があります。
コーラのような色の湯は、たった数センチの透明度しかありません。手を入れると指先はもう黒くにじんで見えるほど!僅かに塩分も混じっているようです。蒲田の銭湯といえば劇熱という印象がありますが、こちらの内湯も熱い!44度くらいはありそうですね。下町の熱湯好きは蒲田にも受け継がれていたということでしょうか。
温泉施設名 | かまたおんせん 蒲田温泉 |
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住所 | 東京都大田区蒲田本町2-23-2 |
TEL | 03-3732-1126 |
日帰利用時間 | 午前10時~深夜1時 (2階大広間は、12時~23時) |
日帰料金 | 450円 |
定休日 | 年中無休 |
泉質 | ナトリウム・炭酸水素塩-塩化物泉 |
公共交通機関 | [電車] JR京浜東北線 蒲田駅下車。徒歩15分 |
周辺地図 | |
公式サイト | http://homepage2.nifty.com/kamata-onsen/ |
訪問日:2009年7月