伊豆諸島の最南端。東京から南に約350Kmに位置する青ヶ島。周囲を断崖で囲まれた複合式カルデラの火山島です。黒潮に洗われ、霧が発生しやすいことから、交通機関の欠航率は高く、離島ファンからは憧れと言われています。
要塞とのあだ名される大岸壁工事。見えている道路の上部分は標高200mにもなります。温泉は海際。
施設の紹介
港の工事中に偶然発見された温泉です。三宝港待合所の屋上で利用できるようになっています。目の前に広がる太平洋、港を眺めながらの入浴は迫力満点です。
入浴の感想
全部、セルフサービスです。案内所の入り口付近から階段で屋上に上がります。上がる前に、階段前の送湯管に赤いコックがあるので、湯が出るように管に平行にします。階段をあがりきったところに、湯を出すボタン(ONとOFFの2つ)があります。ボタンを押すと湯が噴出します。お好きな湯量でどうぞ。
注意点
満潮時でないと、湯が出ないことがあります。あまり湯が出ないときはポンプが壊れるので、使用を止めること。
屋上は、下の港からは見えません。水着着用のこと。腰掛以外、脱衣所などの設備はなし。直接海に排水するので、石鹸使用は不可。
階段を伝って排水されるので、下りるとき滑らないように注意。
<露天風呂>
ポリタンク浴槽での入浴です。一人用としては十分すぎる広さ。42度くらいの湯で、無色透明。海に面した湯でありながら塩分は薄めです。
三宝港待合所の屋上が浴場。案内板は一切なし。ポリタンク製の湯船 2浴槽同時に注がれます。
青ヶ島の温泉施設
青ヶ島には、複合式カルデラの中央部の丸山に、「ふれあいサウナ」という村営日帰り温泉施設があります。噴火丘から噴出す蒸気を使ったサウナに、温浴施設と離島とは思えない充実ぶり。
青ヶ島への交通手段
定期便のヘリコプターか、連絡船で行く2択になります。
とにかく泣かされるのが、欠航率の高さ。比較的安定しているヘリコプターがおすすめです。定員が8名のため、年中満席。観光客皆無の場所なのでキャンセルもほとんどなし。
霧に弱いヘリコプターか、海のうねりに弱い連絡船か。いずれを選ぶにせよ、欠航を前提に予定を組んでおいたほうがいいです。数日後の天気予報の確認は必須です。特に台風の影響は、沖縄付近にあっても受けます。
青ヶ島の情報
とにかく情報の少ない青ヶ島。渡航情報は、下の2つのサイトがお勧め。青ヶ島の魅力や、渡航時の注意点が分かるはず。
青ヶ島BLOG
http://shoden.ddo.jp/~aogashima/
三宝港 手前の大岩は大三宝という溶岩。連絡船「環住丸」はここに到着します。
複合式カルデラの丸山(中央)と外輪山
牧畜が主要産業の一つ。和牛を大人になるまで育て、内地に送ります。
旅の友。東京愛らんどシャトルの定期便。荷物は扉の後ろの黒い穴に入れます。
見えてる集落が村全部。
情報は、2008年5月訪問時点のものです。
営業時刻や交通機関のダイヤは現地にお問い合わせください。