伊豆七島の式根島にある足付温泉を訪ねました。
式根島は東京から120Km南にある周囲11Kmの平坦な島で、海岸から直に湧き出している温泉が何ヶ所もあります。足付温泉はそのひとつで、式根島港の側にあります。海岸温泉のため、満潮時には海に沈んでしまいますので、入浴時間には潮見表でチェックが必要です。効能は、胃腸に良いことだそうです。
温泉の紹介
足付温泉は海岸の磯場に直に湧き出した温泉です。いろいろな意味で地鉈温泉と対照的な足付温泉ですが、風景では地鉈温泉が峻厳なら、足付温泉はあくまで穏やか。展望が開けた海岸なので、眺めは抜群。
主要な入浴場所は1箇所ですが、周辺には他にも温泉が湧き出しているところがあり、磯歩きをしながら温泉ウオッチングが楽しめ
ました。地元の人によると、地鉈温泉よりに干潮時のみ利用可能ないい湯溜めがあるそうです。最適な入浴時間帯は、地鉈温泉と異なり、干潮前後1時間30半といわれています。
入浴の感想
天然の磯場がそのままお湯なので、設備は一切なし。
<露天風呂>
写真は、一番熱い奥の湯溜まり。
大きな湯溜まりは、20人くらいは入れそうな大きなもの。底は砂地で、ところどころへこんだ場所から湯が湧出していました。
周囲の海も少し暖かいです。私が行ったときは干潮時でしたが、胸ぐらいまでの適度な深さがありました。湯の湧き出しているところが一番熱いですが、入れないほどではありません。
1週間前に掃除をしたせいか、海藻などは生えていません。歩くと、小石と砂が足にここちよい刺激を与えてくれます。湯は、薄いエメラルド色でとってもきれい。
特に奥まったところにある湯溜まりは45度くらいで、ここが一番成分が濃そう。湯の色も大きいほうの湯溜まりとは違います。期待の展望は、湯溜まりが岩場の底のため、湯につかってしまうと海が見えません。そこで、皆、出て涼みながら眺めを楽しみ、もう一度湯につかるを繰り返してました。湯だけでなく、底の砂も熱いので、のぼせないようにするにはちょうど良い入浴方法なのでしょう。
熱いながら、入っていて非常にリラックスできる温泉です。地鉈温泉とは、周囲の雰囲気が全然違いますし、泉質も異なるので、ぜひ両方訪ねることをお勧めします。
式根島の玄関口、野伏港
訪問日:2006/5