赤滝鉱泉は、高原山の山腹、中川の渓流に面した山の宿です。
温泉の名前の由来は、宿の側にある滝から。鉄分豊富な川のため、岩が赤くなっているところからとられました。元々は、地元の人々が農休期に疲れた体を癒した農耕の湯です。
宿のそばの渓流
高原山 (別の場所より撮影)
施設の説明
宿は谷底のため、高原山の舗装道路からダートのわき道を降りていきます。急角度の上、ジグザグの連続と、車の運転には大変な道。集落から遠く離れた山の中の一軒宿のため、周囲は静謐の一言です。そばの滝の音だけが静けさを破る山水の地という印象ですね。夜は滝の音の大きさに驚くほどです。
宿は赤い屋根の日本家屋。江戸時代の建物のため、老朽化は否めませんが、年代を経た味わいがあります。このような建物はぜひ残ってほしいところですね。こちらの良さは、宿の方の温かさにあると思います。滞在中、ご家族に、飲み物を出してくださったりと何かと気を使っていただきました。ぜひ泊まっていただきたい宿の一つです。
入浴の感想
源泉を加熱した内湯があります。源泉は、宿の表にある横坑です。
<内風呂>
風呂は内湯が2つ。脱衣所は男女兼用ですが、風呂は分かれています。一人入れるくらいの小さな湯船ですが、木でできた湯船のため、ぬくもりがあります。厚く重い木の風呂板は、なんともいい味があります。湯の色は、豊富な鉄分を反映して黄土色。味は酸っぱさに加え金気がありました。
訪問日:2010年5月