南伊豆 横川温泉「昭吉の湯」に行ってきました。
温泉ファンから伊豆半島で最高の湯の一つと評される山間秘境の湯は、ぜひ体験してほしいところ。完全予約制です。
源泉掛け流しのお湯も素晴らしいですが、下界の風景を展望できる立派な露天風呂もハイレベルです。
施設の説明
伊豆半島屈指の山間秘境の湯。非常に分かりにくいところにありますが、行けば分かる大満足の湯。
元は日帰りのみでしたが、コテージや宿泊棟が追加され、晴れて温泉宿になりました。
狙ってこないとたどり着けない場所。口コミで人気になったとは言え、経営が安定するまでは大変だったろうと想像します。
自動販売機が露天風呂の前にありますが、食事をするところは周辺皆無なので事前に用意をおすすめします。
直前の県道15号沿いに「おふくろまんじゅうの店」があり、饅頭だけでなく蒸し御飯もあります。とても美味しいのでおすすめ。
建物の前には椅子とテーブルがあるので、そちらで食べるといいでしょう。
建物の中にはフィットネススペースもあります。
温泉までの道は狭く険しい
すごい山奥にある宿ですが、注意すべき点は2つだけ。
・県道15号からの分岐
観音温泉と昭吉の湯の看板を探していれば間違いないかと思います。
分岐後も小さな案内板が何度も出ています。林道レベルといえる1.5車線道路。交通量は少ないですが、観音温泉のマイクロバスや観光バスが来るので油断はできません。
昭吉の湯の手前には、なまこ壁の古民家や横川温泉の宿もいくつか見受けられます。昭吉の湯も分析表によると横川温泉に属する模様。
・昭吉の湯の入り口を見過ごさないこと
道路わきの未舗装の駐車場が入口。駐車場の奥の笑えるほど急こう配の私道を登れば宿の到着です。なんと傾斜が40%もあります。
カーブ付近はイン側を走ると車が傾斜に負けてスタックするのでアウト側から回り込むのがコツです。登るのが不安であれば、電話すると駐車場まで宿の方が迎えに来てくれます。
行き過ぎた場合は、幸い1kmほど先が終点の観音温泉なのでそこでUターンすれば安全です。
下の駐車場にある温泉タンクの先にある急坂。なんとご主人が制作。
コンクリート舗装が荒い滑り止め加工になっているので、自転車でもスリップせずに登れるくらいグリップは効きます。
入浴の感想
露天風呂の建物の入り口にあるインターフォンで宿の方を読んで料金を払ってから浴室へ。
脱衣所は意外と広い。駐車場の狭さが収容人数を制限していますが、それなりの人数が来ても受け入れられそうです。
内湯はなく露天風呂のみ。
脱衣所から出てすぐの場所にシャワーがあります。シャワーのお湯まで温泉というぜいたくさ。
露天風呂は青みがかった伊豆石が敷き詰められた浅めの湯船。この浅さが絶妙です。中途半端な深さな宿が実に多いことを考えるとここは大きな評価ポイントです。
湯船の広さには驚かされます。民宿レベルではなく旅館クラス。デザインもおしゃれで女性受けしそう。
天井が露天風呂を覆っているので雨でも安心。こちらも見どころで、神社で使うような巨木で作られた梁が渡されています。よくもまあこんな良木を用意できたものですね。しかもあきれるほどの急こう配の上まで運び上げるとは。休憩スペースの必要最小限な普請と比べ浴室に全力投球したとわかる思い切りのよさ。素晴らしいです。
浴槽は、熱めとぬるめの2つに分かれています。ぬるめといっても心持ち低いくらいなので十分熱い。
源泉掛け流しなので、そのままザコザコ垂れ流されています。旅館が運営できるほど湧出量があるので、投入量も出し惜しみされていません。
無色透明なすっきり・まろやかな湯感で、キツイ印象がある下田・蓮台寺系統の湯の感じとはまったく異なります。湯の香りもとても柔らかい。
この宿から婆娑羅峠を挟んで反対側にある西伊豆の松崎温泉の山の家にむしろ似てます。
長湯するとのぼせるので、温まっては湯船の縁に腰かけて休憩。
丸太を輪切りにした敷物が用意されていました。一見素敵なのですが、表面を滑らかに加工していないので、結構チクチクしますしトゲが心配になりました。置いてあるからには大丈夫なのでしょうが。
ちょうど谷側に露天風呂が向いているので、下田方面が見渡せます。周囲に民家もないのでとても開放的。
温泉施設名 | よこかわおんせん しょうきちのゆ 横川温泉 昭吉の湯 |
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住所 | 静岡県下田市横川1066-24 |
TEL | 0558-28-0457 |
日帰利用時間 | 10:00~20:00
※平日含め、完全予約制 |
日帰料金 | 700円 |
定休日 | 年中無休 |
泉質 | アルカリ性単純温泉 |
公共交通機関 | 伊豆急行 稲梓よりバスかタクシー |
周辺地図 | |
公式サイト | http://shokichinoyu.com/ |
訪問日:2020年9月