神奈川県の山北で小正月に行われる道祖神祭に行ってきました。
ねぶたを思わせる豪華絢爛な山車が彩る冬の風物詩です。川村囃子の演奏とともに町内を練り歩きます。
山北地区は古くからの民間習俗がよく残っているため、祭りをはじめ多くの行事が現在も行われています。
せっかくなので飛び入り参加してきました。
民間風習 道祖神祭り
1月中旬、小正月に実施されるお祭りです。開催日は年により異なるので、山北観光協会でご確認ください。
道祖神祭りは神奈川県では各地で行われていたのですが、近年はかなり衰退。現在も行われている場所としては、山北と大磯が有名でしょうか。
昼間の内から神輿や山車が集結。2時間以上かけて丹念に町中の通りを練り歩いていきます。
川村囃子の独特な調べも魅了的。川村囃子は町指定無形文化財にも指定されている祭り囃子です。
県内各地のウォーキング倶楽部で見物のイベントが開かれていますが、だいたい昼間かつ駅の近くだけ。
町内巡業では、観光客の姿はほとんど見られません。長丁場な祭りなので、途中で帰ってしまったのかな?
このゆったりと進む時間がまた良いものなのですが。
空が藍色になり日が薄くなる中、提灯を灯していきます。
町内のあちらこちらに設けられた休息場。
町内ごとに山車のデザインは異なります。
灯りがともった山車は、東北のねぶたのような極彩色の絢爛さ。
かつてはロウソクで照らしていましたが、今は発電機と電灯。安全になりました。
青い山車は、花笠型。小学校で作るようなお花紙が傘骨につけられています。色のせいか紫陽花みたいですね。
館型の山車もあります。
山車の足回りは全国各地で異なるのですが、山北の車体構造は近代的。山坂がある地なので、かなり軽量に見受けられました。
綱で山車を引いてJR山北駅前へ。レトロな建物もまだ多く残っているので、写真映えしますね。
JR山北駅前広場に集結した山車たち
観光客の人たちが一番多いのはやはり駅前。
しかし、夜だとほとんど帰ってしまっているので、地元色強めです。
山間地につき、寒さ対策は必須です
山深い地区ですし、日が陰った途端かなり寒くなるので、防寒着は必須です。当日は風もかなり強かったです。谷間なので風が遮られる場所がありません。
駅前のコンビニは数少ない暖を取れる場所です。温かいものを買ってきましょう。
参考情報
山北観光協会
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旧道沿いの漁師町には、多くの道祖神が今もなお大切に祭られています。