インド世界遺産の村ハンピの北岸の見どころをご紹介します。
かつてヴィジャヤナガル王国の都の中心は南岸にありますが、田舎の光景をより楽しめるのが北岸エリアの魅力だと思ってます。
レンタル自転車で往復10km。約4時間。観光地化した村内と比べ、地元の暮らしが垣間見られる村落や畑があったり、巨大や岩山の寺や古城など見どころも盛りだくさんです。
村内や王宮はよく旅行記が書かれていますが、村の対岸にある北部分はあまり見かけません。個人的には大変満足だったので、ぜひ訪れていただきたいですね。
全行程ほぼ日陰なしなので、暑い時間帯を避けたほうが楽だと思います。
ハンピ村から北岸へ
ハンピバザールから川を渡った北岸からスタート。水が少ない季節なら歩いて渡れます。
見どころは片道5kmくらいの間に点在しているので自転車かバイクのレンタルがおすすめ。ほとんど高低差がないので近場だけ回るなら自転車のほうが雰囲気を感じられてよいかも。北岸でいずれも借りられます。レンタル料は、自転車なら半日で100ルピーほど。
村内は未舗装路ですが、すぐに舗装道路に合流します。一応バスが通る道ですが、交通量はほとんどないですしスピードも出していないので、インドとは思えないのんびりした旅ができますよ。短い間隔で売店があるので、飲み物に困ることもありません。
ハヌマーンテンプル(Sri Mahabali Hanuman Mandir)
北岸で一押しのスポット。道の両側の畑を眺めながら2kmほど行ったところにある岩山の頂上にあるお寺。
山頂では売店がないので、入口の売店で飲み物などを買い求めるとよいです。下から見るとすごく時間がかかりそうですが、20分くらいで登れます。長い階段を登りきれば、そこに広がるのは360度の大展望。
僧房は麓にあるので山頂にあるのはお社のみ。沢山いる猿は荷物を狙ってふいに引っ張ってくるので注意。
おそらくハンピで夕陽を見るならベストスポット。巨大な一枚岩の山頂からの眺めは本当に絶景。「Best of Sunset in hampi」 のペイントあり。地元的にも一押しなのかな。起伏は多少ありますが、滑りにくい岩質なので歩きやすいです。
マタンガの丘よりも標高が高く景色が素晴らしいので夕焼け鑑賞をおすすめしたいですが、ここで夕陽を見るとハンピ村の宿まで離れているので帰り道が真っ暗になってしまいます。街灯はまったくないので懐中電灯が必要です。渡し舟の時間も考慮する必要があります。
ドゥルガーテンプル(Durga Temple)
ハヌマーンテンプルよりさらに西。バス通りからドゥルガーテンプルの看板で曲がった先の駐車場から歩くこと5分ほどで到着。
ドゥルガーテンプル、ガネーシャ洞窟寺院、古城と3つの見どころがある場所ですが、観光本ではほとんど紹介されていないのが実に惜しいです。WIKIPEDIAによると、かつてヴィジャヤナガル王国で戦にあたり勝利を祈願した寺院とのことです。
ガネーシャ洞窟寺院
ドゥルガーテンプルだけで帰ってしまいそうになりますが、ここは奥が広いです。
ガネーシャ洞窟寺院では御胎内巡りが楽しめます。巨大な岩山の中に天然の御胎内があるなんで外からは想像もできません。内部はかなり複雑で光がほとんど届かない場所もあります。地元の人に連れて行ってもらって良かったです。さらに奥に行くと古城があります。
アナガンティ・フォート(Anegundi Fort)
寺の奥はヴィジャヤナガル時代の古城になっています。寺から入る城門が正門っぽいですが、WikiPediaの情報だといくつも城門はあるようです。しかし、現地では見つけられませんでした。
大きな丸い岩が点在している城内。今も山頂を囲むように城壁が続いています。平場がほとんどないので、当時どこに建物を作っていたのかさえ分かりません。
反対側には溜池のそばにあるラクシュミテンプルに降りる登山道があります。正面に見える目立つ岩山はハヌマーンテンプル。
一見登ってこれそうですが、岩が大きすぎて実際には取りつきできません。
アナガンティ村落(Anegundi)
ハンピから5kmほど離れた王都の外周に位置する村。今回はここで引き返しました。
これよりも外側にも見どころはあるようですが、一気に距離が離れるのでそこまで足を延ばすならバイク利用になるでしょう。
ほぼ観光用と化したハンピ村と違って地元の方も多く住んでいます。村の入り口に石造の門があったり、木製の山車が村内の目抜き通りに置いてあったりと見どころも点在しています。奥まで行くと川原に降りられます。
簡単な売店もありました。店の客引きや物乞いが声をかけてくるので、のんびりしにくいのが残念なところ。
帰りは同じ道を戻るだけなので簡単です。