ウズベキスタン 古都ブハラで中世のハマムを体験しよう

ウズベキスタンの古都ブハラにある、中世に建設されたハマム(公衆浴場)に行ってきました。

ブハラの歴史的建造物ハマムは男性用と女性用があり、違う場所にあります。また、旧市街の中には、地元の方たちが利用する観光用でない近代的なハマムもあります。銭湯のような雰囲気で、現地感覚で体験したければ利用するのも一興ですよ。

ハマムはイスラム圏の公衆浴場

ハマムとはイスラム圏にある公衆浴場のことでです。

モスクにハマムを併設し運営資金と福祉の役に立てるという仕組みがあり、ハマムの名前もモスクにちなんでいることが多いです。入口がわかりにくいことが多いので、まずはモスクを目指して周辺を探すのもよいでしょう。

場所にもよりますが、湯船はなく、蒸し風呂であることが多いです。湯につかることこそできませんが、スチームサウナでじっくり温まれるのは、まさに至福の時間。

裸で入る習慣がないため、腰布をつけて入ります。トルコのようにハマム内も素っ裸厳禁な国もあるので、重要なエチケットだと言えるでしょう。観光ハマムだと腰布を貸してくれますが、地元用だと備え付けがないのでパンツなど代用できるものを用意しましょう。

ボゾリ・コルド ハマム(Bozori Kord Hammam)

ボゾリ・コルドモスク(Bozori Kord Mosque)のそばにある、14世紀に作られたハマムです。女性の予約も受け付けていますが、男性用として紹介されていることが多いですね。もしかしたら、女性の場合は、後述のハマムの予約を仲介しているのかもしれません(未確認)。

ラビ・ハウズのすぐ北西にあるバザール「タキ・テルパクフルシャン」を過ぎてすぐの土産物通りKhakikat Str.にあります。南西の「タキ・サラファン」そばにも営業していないハマム跡があるので注意。

主要な観光名所にいう途中にあるので、とても便利な場所。沿道の土産物屋に埋まっていますが看板があります。

観光用ハマムにはなっていますが、レンガ造りの古式ゆかしいハマムにそのまま入れるとあって、大満足。マッサージなどの付加サービスによって料金は異なります。正直、マッサージは料金の割には個人的には満足感が低いので今回はパス。

利用は完全予約制のため、予約のため入店。翌日の朝来てほしいと言われたので、朝食前の一風呂になりました。従業員が英語が使えるのはさすが観光地ですね。

内部は広くはありませんが、むき出しのレンガの浴室は遺跡そのもの。現役で利用しているとは俄かには信じがたいものです。湯船はありませんので、桶で体を洗い流すことになります。

休憩エリアにある小物の飾りを置く窓風の壁は、ウズベキスタンの民家でも見られる作りです。カーテン替わりの伝統的な柄の刺繍が素敵ですね。

旅行社 OrexCA掲載の現地情報

Bozori Kord Hammam in Bukhara

男性:
営業時間: 水~月 7:00~15:00
予約必須

マッサージなし 20,000Cym

男性:
予約必須
女性従業員によるマッサージの予約可能

Google Mapへ移動

クンニャーク ハマム(Kunjak hammam)

カラン・ミナレット(Kalyan Minaret)のそばにある旧市街にある16世紀頃の女性用ハマムです。

観光化された男性用ハマムよりも共同浴場らしい雰囲気がプンプン感じさせますね。門の上にある「АЁЛЛАР」とい文字は、ウズベク語をキリル文字で表記したもので「女性用」という意味です。私は利用していませんが、18:00までの営業と聞いています。

観光客が通ることがない裏路地から入るようになっているので場所は分かりにくいです。周辺に看板もありません。トリップアドバイザーの地図は間違っているので、以下のGoogle Mapを使ってください。

Google Mapへ移動

ザビヨン・ダビヨン ハマム(Zabiyon-Dabiyon Hammam)

ザビヨン・ダビヨン モスク(Zabiyon-Dabiyon Mosque)のそばにある、近代的ハマムです。

住宅地のど真ん中にある地元用ハマムで、外観はどこかロシア風。すぐ隣に散髪店や洗濯屋があったり日本とどこか似た光景です。雰囲気的には、地方の公共系温浴施設みたいですね。

旅行人の「旅行人ノート シルクロード中央ユーラシアの国々」の地図に「ハマム」として掲載があります。ブハラ旧市街の地図で一番まとまっているのが、本書だと思います。地球の歩き方の地図は簡略化されすぎて路地が載っていないし、南北や縮尺が現地に合わせていないので役に立ちません。

中庭には、喫茶コーナーがあり、簡単な飲み食いが可能。館内に休憩室がないので、ひと風呂の後の休憩は中庭でするのでしょう。

入り口で料金を払って入館。受付では、アメニティも売っていました。料金表もキリル文字表記のウズベク語ですが、ちゃんと張り出してあります。年齢によって金額が違うようですね。

<いざ、館内へ>

男女いずれも利用可能で、1Fが男性用になっています。脱衣室ロッカーにカギはないので、荷物は受付に預けましょう。

脱衣室は大部屋で、20台以上のロッカーが並んでいます。夕方で利用者はほとんどいなかったですが、本来はかなり収容人数が大きい施設じゃないでしょうか。

続きのシャワールームは、全面タイル張りの非常に大きい部屋になっています。

2つの大きな台を取り囲むようにシャワーが設置されています。銭湯のように洗い場には個人用の囲いはありません。お湯はすぐに出ました(ここ重要)。洗面器は備え付けあり。水が貴重な地域なので、湯船はありません。

この台はたぶん荷物置き場。椅子がないので替わりに台に座ってよいものか?

一番奥にはスチームサウナ。ここだけは小さく数人入ればいっぱいです。

ラビ・ハウズから1.5kmほど離れた場所にあり、地元の人でも知らなかったりしますが、観光化されていない地元ならではのハマムを楽しみたいならおすすめです。

Zabiyon-Dabiyon Hammam

営業時間:7:00~22:00

料金:7,000Cym、マッサージ 12,000Cym

TEL:224-12-59

Google Mapへ移動

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。