中央アジアの国、ウズベキスタンの料理をご紹介します。
日本ではなじみのない国ではありますが、シルクロードの中間点に位置することもあって、東西の料理が独特に入り混じった実に興味深いメニューが並びます。地域によって、同じ料理名でも国によって全然味も見た目も違うので、食べ比べてみるのも一興です。
油もの中心なので、旅が続けるほど胃にダメージが蓄積されるのだけが玉にキズです。
ウズベキスタンの食事物価
2014年時点では、観光客向けレストランでは約20,000SYM(800円)から。バザール食堂だと3000SYM(150円)から。バザールでは、ほぼ現地人値段で食べられます。
地元向けの店では、メニューや値段表がないことが多いので、事前に聞いてください。料理よりも飲み物の方が高いなんてこともざらです。
ミネラルウォーターは、500mlで1000SYM(40円)くらいです。
ヒヴァの宿Mirzaboshiの朝ごはん
料理自慢の宿だったので、朝ごはんはとてもおいしかったです。ケーキの類が多かったのですが、甘さ控え目なのでつい食べてしまいます。これで一泊朝食付きで17ドルは安いと思います。
ウズベキスタンでは、日本のように急須と湯呑でお茶をいただきます。お茶の味はほうじ茶そっくり。
湯呑は、ウズベキスタン伝統の青色であしらったデザイン。湯呑自体は、バザールで1杯2500SYM(130円)くらいで売っています。
ビーツとジャガイモの前菜。停電のため、キャンドルの明かりでの夕食となりました。
ヒヴァの夏の代名詞の料理シュヴィット・オシュ。ちょっとボソボソしていますが、これはおいしい。
コーンクリームのショルパ
これはウズベキスタン料理なのかな?
ピーマンの肉詰めと野菜の煮込み
味付けのおとなしめで、日本でも普通に出そうな料理です。脂っこい料理に胃がダメージを受けていたので、このような料理は天の助け。
鶏肉のつみれのショルパとヨーグルト和えの野菜
スープは程よい塩加減。野菜も盛りだくさんです。
ラグマン
トマトベースの野菜うどんといった風情のラグマン。店によっては汁無しのものもあるそうです。お値段3000SYM(140円)ほど。食堂ではパンがついてくることが多いです。
蒸し餃子マンティとスープ
中国からトルコまで、同じ名前とは思えないほどバリエーションがあるのがマンティ。ウズベキスタンのマンティはまさに蒸し餃子。全部で5000SYM(260円)ほどとお手軽。これだけでおなか一杯になってしまいます。
ウズベキスタン名物、プロフ
ウズベキスタンのプロフ。大釜を使って炊き上げています。大量のアブラを使っているので、遅い時間になるほど米に染みこんで脂っこくなります。朝一番がおすすめ。
タシケントのチョルスバザールで食べたプロフ。脂っこいので生野菜と一緒に頼むと口直しになります。6000SYM(270円)なり。
サマルカンドのプロフ。ニンジンを添えるのがサマルカンド流なのだそうです。ヨーグルトを添えてみました。
子供たちに人気、ジャガイモ入りドーナツ
子供たちが並んで買っていた市場の軽食。小麦を練った衣はほんのり甘くて、中に塩味をつけたジャガイモのペーストが入っています。お値段は500SYM(30円)くらい。これならお小遣いで買えそうですね。
今まさに揚げているところ。作り置きしないので熱々。すぐに食べられないほどです。
旧ソ連圏では外せないソフトクリーム
旧ソ連圏名物のソフトクリーム。味も濃厚でとってもおいしいです。旅行中、毎日食べていました。田舎の方が大きく安くなります。値段は、700SYMから1500SYM(30~70円)くらい。
ブハラのサモサ
ブハラ名物、鶏肉のサモサ。パイ生地のような皮の中には骨付き鶏肉が入っています。せっかく手軽にパクつける形なのに、骨を取り出さなければならない謎な料理。肉汁を逃がさないようにする工夫なのでしょう。道端で食べようものなら、脂でべとべとになった手を持て余すことになります。
ちなみに、他の地域ではひき肉が入っていることが多いです。ムスリムの国なので豚肉はなし。
大きな鉄板いっぱいに敷き詰められたサモサ。インドのサモサとは、まったくの別物ですね。
タシケントのナン
ウズベキスタンのナンは、地域によって違っているので、食べ比べがたのしいですね。タシケントのナンは、モチモチした食べ応えのあるもの。大きいので、一人では食べきれません。味が落ちやすいので、朝一番で買って食べるのが吉。
バザールでは、車輪の着いたカゴに満載で売っています。売り切れるとナン工房に戻って焼きたてを持ってくるスタイル。
ヒヴァのナン
ヒヴァのナンは平たい円盤状です。ナンの模様は、剣山のような道具でつけています。
サマルカンドのナン
花柄などとてもデザインが良いのがサマルカンドのナン。太い縁をつけて真ん中は薄くしてあります。
バザールの市場飯
川魚の姿揚げを売っているところ。アブラがまっ黒なのがちょっと引けますが、いい匂いです。
バザールの食堂。いたって普通な町の定食屋といった風情。何件もあるのですが、メニューはなぜかほとんど同じ。地元の人で混んでいる店が当たりということでいいですね?
トイレは、食堂にないことが多いです。市場の公衆用があるのですが、巨大なバザールだと数百メートル離れていることもあるので、ご注意を。
ビネガーの瓶。丸のままハーブが入っているのが野性的ですね。
シシケバブ。炭火で焼いた熱々のもの。香辛料がかなり効いてます。かなり脂っこくて、何本も食べられないのが残念。脂身の方が赤身より値段が高いです。
バザールは果物がいっぱい
所狭しと並ぶ果物の数々。メロンやスイカが100個単位で並んでます。現地特有のものとしては、メロンのドライフルーツがあります。白くて一口サイズ。見た目ではメロンには見えないと思います。ぜひ、お試しあれ。
日本では高いザクロも、現地では3個で4000SYM(150円)くらい。
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