インド鉄道の夜行急行マルダハール・エクスプレス(Marudhar Express)で、ガンジス川の聖地として知られるヴァラナシから(Varanasi)からタージマハルで有名なアグラ(Agura)まで旅してみました。
この列車、ヴァラナシ18:15発、アグラフォート 5:55到着という、ほぼ一日ヴァラナシを楽しめる上、朝一番からアグラ観光ができるダイヤになっています。ヴァラナシ始発なので、列車が遅れる可能性が低いのもいいですね。
ヴァラナシ・ジャンクション駅( Varanasi Junction(BSB))
乗る列車は、列車番号14863/ Marudhar Express。
大きな駅なので、優等待合室があります。駅構内は御多分に漏れず客引きがたくさんいますが、待合室までは来ないのでのんびりしたければ、さっさと移動するのが吉。小銃を持った私服の武装警備員もいますが、彼らはどこの所属なんでしょうね。
マルダハール・エクスプレス到着
定刻の到着です。今回乗るのは、冷房付2等寝台3段ベッド(AC 3-Tier Sleeper(3A))。
盗難の可能性が高い路線と聞いていましたので、通路サイドの上段(Side Upper)を選びました。3Aの場合、値段が同じにも関わらず、通路サイドは2段しかないので、天井に余裕があります。照明は総じて暗め、本を読むのは無理と思います。通路サイド下段は通路を歩く人で起こされますし、防犯上良いとは言いかねるため、上段がベターです。カーテンがあるので、プライバシーは守れます。
停車中は冷房が止められているため暑かったですが、出発してすぐに冷房が付けられ今度は寒くなります。防寒着は必須でしょう。荷物はベッドに全て引き揚げましたが、なんとか足をのばすことはできました。盗難防止のため、荷物はサイドのフックにチェーンロック。
シーツや毛布などの寝具が用意されていますが、衛生面は1等よりも落ちる模様。ちょっと臭いがあります。
アグラ・フォート駅(AgraFort(AF))
名前のとおり、アグラ城の真ん前の駅。日の出の時刻とはいえ、駅前には屋台が立ち並んでいます。
アグラ城の観光入場口までは徒歩15分ほど。道路を渡った反対側は貧民街なので、あまり健全とはいえない雰囲気が漂っています。暗くなったら歩きたくないですね。この列車で到着すると、すぐに宿を探すには時間が早すぎるので、荷物を預けて観光できるアグラ城かタージマハルを先に寄ってからでよいかも。
構内にいると近代的な印象の駅ですが、レンガ造りの建物が並ぶアグラ城前にふさわしい貫録の駅。背景にそびえたつ赤い城壁と相まって、とても印象深い駅ですね。
夜明けのアグラ・フォート駅。極彩色あふれるインドですが、この時間ばかりはモノトーンです。
ジャマーマスジットに行くには、線路を横切るのが確かに近道ですが、皆さん平然としていますね。陸橋でモスク側の出口に出られるので、無理しなくても問題なし。