インド鉄道の昼行特急アジメール・シャターブディー・エクスプレス(Ajmer Shatabdi Exp)に乗って、通称ピンクシティことジャイプール(Jaipur)から首都デリーまで旅してみました。
この列車のダイヤは、ジャイプル・ジャンクション駅17:50出発、ニューデリー駅22:40到着という、丸一日ジャイプールを楽しんでからデリーに帰ることができる時間帯になっています。
なお、シャタブディ急行は食事付です。
パパールガンジに近いニューデリー駅が到着駅
列車遅れの可能性は低そうです。始発駅のアジメールは、乗車駅のジャイプールから約135kmしか離れていません。
到着駅が安宿街パパールガンジが目の前のニューデリ―駅であり、宿から遠く市内交通費がかかるデリー南部のニザムディン駅ではないのがありがたいです。
市内からジャイプール駅へ
ジャイプール・ジャンクション駅。旧市街から頻発している市バス(City coach)で駅まで来ると、10ルピー程度です。
駅の規模も控えめ。構内を長々歩く必要はありません。2等席以上の予約で利用できる上級待合室もあります。
乗る列車は、列車番号 12016 / Ajmer Shtbdi。電光掲示板にもShatabdi Expの時刻表示あり。まずは心配していた遅れがなかったので一安心。
駅構内は食事どころ多し
駅構内には、写真のような軽食屋や、キオスク、レストランがあります。
キオスクのサモサの値段は、街の屋台より少し高めです。作り置きの販売のため、味の落ちと衛生が心配。自分は駅の外で出来立てを買いました。さらに安全を買うなら、値段は高いがレストラン利用になるでしょう。
シャタブディ急行到着
from Ajmer to New Delhi-NDLS
定刻の到着です。今回乗るのは、冷房付座席車(AC CHAIR CAR)。
座席の上の荷物置き場は、収納力が大きくザック程度なら楽々置けます。ただしインドの方は大荷物なので、棚が埋まりがち。座席には、日本の特急列車と同じく収納式のテーブルがついてます。車内の照明は、本を読むにはちょっと暗め。
お隣さんとの交流、車窓からの風景
となり席のビジネスマンとちょっとお話をしましたが、キプロスのニコシアからいらしたとのこと。幅広いご活躍ですね。話題は他愛もないことばかりですが、こんな一合一会が楽しいのです。
街を離れると、すぐに草原地帯が広がります。 このあたりヨーロッパなどに似ていますね。いつまでも町が続くのは日本くらいのものでしょう。
線路を歩いて家路を急ぐ人々。インドを旅すると、線路は本当に恰好な歩道なんだと感じます。交通ルール無用でごった返す車に轢かれる心配もないので、むしろ安全なのではないですかね。
ウェルカムドリンクと軽食
公式サイトには提供料理の一覧があり、数量・グラムまで書いてある徹底ぶり。
この細かさの理由は、メニューが固定なのか?食事に対するこだわりから?メニューの時点でカルチャーショックです。
出発と同時に、500mlペットボトルが提供。次に、サモサ、ジュース、乾燥菓子2種が提供されます。
さすがにサモサは冷めてました。ベビースターラーメンのような菓子は、マサラの辛味が刺激的。もう一つのカップ菓子はカロリーメイトのような甘い菓子。乾きものばかりでのどが渇くので、ジュースがあるのはうれしいですね。
紅茶サービス、危険なお味は胃に直撃か!?
出発1時間後くらいに、たっぷりお湯が入ったポットとティーパックが1人1本いただけます。
乗客全員分積み込むだけでどんな重量になるんでしょうね。厨房車で沸かしているかと思うと、苦労がしのばれます。
インドの紅茶ということで期待していたのですが、1口飲んでギョ!苦いというか強烈なやばい味がします・・・お湯を見てみると黄色がかっています。いやいや、これはやばいでしょ。
夕食サービス
飛行機のようにプレート定食になっています。
写真だと印象が薄いですが、かなりのボリューム。インド鉄道の広いテーブルを埋め尽くす様だけでおなか一杯になりそうです。他の旅行者が怒涛の食事攻勢と表現するだけはありますね。
カレー2種類とチャパティ、ライス、トマトスープ、ヨーグルト。作ってから持ってきてくれるので、ほんのり暖かいです。
1等夜行で食べた夕食よりおいしいのはなぜなんでしょうね。メニューにより、当たり外れがありそうです。
トマトスープは意外にも辛さ控えめ。口が火をふくんじゃないかという不安は杞憂に終わりました。
本日のデザートは、アイスクリーム
メニューにエクレアと書いてありましたが、甘味物という意味だったようですね。本当にエクレアが来たら、衛生面で躊躇したことでしょう。
ニューデリー駅到着
ニューデリー駅には、1時間遅れで到着。中距離優等列車は遅れにくいと聞いていますが、この程度の遅れなら優秀ですね。
あとは宿まで帰るだけ。目の前のパパールガンジなら、奥の方の宿でも20分もかかりません。お疲れ様でした。