熱海温泉は、伊豆の東の玄関口にあたり、歓楽温泉街として栄えてきました。
起源は、今からおよそ1250年前の天平宝字(755~765年)頃、 箱根権現の万巻上人が、海中に湧く熱湯によって魚類が焼け死に、甚大な被害を被っていた漁民たちを 助けようと志し、祈願によって泉脈を海中から山里へ移したことと伝承されています。
今回は、熱海温泉を代表する名湯の一つ、大湯を使用した日航亭大湯をご紹介します。
施設の紹介
日航亭大湯は、熱海大湯そばの高台に位置する日帰り温泉施設です。
元温泉旅館のため、玄関や休憩室は旅館らしさが残ります。
外観は純和風。
浴室は、完全別棟。
休憩室は、畳敷きの純和風のもの。
15畳くらいの広さがあり、縁側からは和風庭園が見えます。
非常に落ち着いた作りで、外の音もほとんど聞こえません。
入浴で火照った体を休めるには最高。たっぷり寝てきました。
他の施設では、休憩室は混んでいたり、カラオケがあったりと落ち着けませんが、ここは時間制限もないので、一日まったりするにはいいですね~。
入浴の感想
ここは日替わりで男女の風呂が入れ替わるそうです。
それぞれ特徴があります。
・露天風呂が大きく、内湯が小さい
・内湯が大きく、露天が小さい
今回入ったのは、小さい露天風呂があるほう。
露天と内湯は脱衣所が別室になっていますが、浴室が通路でつながっているので、相互に出入りできます。
<内湯>
おすすめは大きな内湯です。湯は、一度冷まし用の枡に流し込んでから風呂に流れ込む形になっています。雰囲気がいいですね。
風呂自体も熱め。
湯口や枡には、白い析出物がこびりついています。塩だと思うけれど、カルシウムも入っているのかな?色は塩よりも白めです。
湯は無色透明で、それほど塩分も強くないようで、ゆったり入ることができました。
<露天風呂>
露天風呂は、周りにホテルが建てこんでいるので半露天状です。
2人入ればいっぱいになりそう。
ちょっと湯がなまっているのが残念。
小さな内湯がそばにあるので、寒い時期は交互に入るとよいかも。
以前は循環だったそうですが、今は循環は止めてかけ流しだそうです。
大湯間欠泉
大正時代の関東大震災までは、アメリカのイエローストーン等と並んで世界3大間欠泉と言われるほどの規模を誇った観光名所。
震災後噴出が弱まり、現在は人工的な噴出を5分ごとに見せる施設になっています。
温泉施設名 | 日航亭大湯 |
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住所 | 静岡県熱海市上宿町5-26 |
TEL | 0557-83-6021 |
日帰利用時間 | 8:00~21:00 |
日帰料金 | 1,000円 |
定休日 | 無休 |
泉質 | ナトリウム・カルシウム・塩化物泉 |
公共交通機関 | [電車] JR東海道線 熱海駅より徒歩15分。大湯間欠泉のすぐ上にある。 大型ホテルのニューフジヤホテルの裏なので、目印にしていくとよい。 |
周辺地図 | |
公式サイト | なし |