超激渋の日帰り温泉「加賀井温泉 一陽館」に行ってきました。
敷地内からあふれ出る濃厚な赤湯がそのまま注がれた露天風呂、大正時代のままの古風な内湯。
これほどの名湯が松代にあるとは。
施設の説明
今まで温泉行脚してきたなかでいぶし銀の湯を挙げよと言われたら、3本の内に入る名湯です。
名前はかねがね聞き及んでおりましたが、松代にあるとは恥ずかしながら知りませんでした。
今は宿泊は受け付けていないようですが、古風な旅館で休憩も可能です。
現代的な光景の松代集落から1本裏通りに入っただけで、景色は一変。まるでタイムスリップしたかのようです。敷地内は砂利敷の未舗装。
宿のご主人から入浴の際の注意事項や温泉の効能などをご説明いただき、入浴にまいります。
来客一人ひとりに説明しているそうで、非常に人手がかかっていると感じますが、これらもファンを集め、地元客との軋轢がないようにする工夫なのでしょう。
入浴の感想
<露天風呂>
源泉からあふれた湯をそのまま野原に垂れ流しているだけと形容したくなるほど無造作に設けられた露天風呂。
太いパイプからは、止め止めなく湯が流れ続け、源泉地から数メートルとほとんど足元湧出といってもよいくらい。
温泉成分で床は鍾乳洞のようにまだら模様になっており、湯にあてただけでタオルは真っ赤。強烈に成分を主張してきます。あまりに湯が濃厚すぎるのか、とろみが感じられます。
湯の華は細かい赤い砂状で、太陽のきらめきで湯の中も輝きます。これがまた素晴らしい。昼の内に来るメリットといえます。
浅めの湯舟は温度も適温、いくらでも入っていられるほどリラックス感にあふれるものなのは意外。赤湯なのでキシキシはしてきますが、野原で入浴しているかのような解放感なので、野天風呂といってもよいでしょう。
<内湯>
旧宿泊棟とは独立した浴屋になっています。外観からも古さを感じさせますが、大正時代のものだとか。内部の浴槽が非常にユニーク。奥から一直線に伸びる細長い長方形の湯舟。奥から湯が投入され、入り口に近いほど温度もマイルドになる仕組み。その日の体調に合わせて入浴場所を変えることになります。
内側も総木製なので、雰囲気は抜群。静謐な中に湯の音だけが響く極上の体験を味わえます。
露天風呂よりも温度が高いためか、湯あたりは起こし気味。いきなり長く入るより、短く時間を区切って、休憩を挟みながら、何度か入浴するのがよいと思います。
温泉施設名 | 松代 加賀井温泉「一陽館」 |
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住所 | 長野県長野市松代町 東条 55 |
TEL | 026-278-2016 |
日帰利用時間 | 8:00-20:00 |
日帰料金 | 300円 |
定休日 | 火曜日、年末年始 |
泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 |
公共交通機関 | 長電バス JR須坂駅より、屋代須坂線。松代温泉入口下車、徒歩10分アルピコ交通 JR篠ノ井駅から松代高校行き、木町下車。徒歩23分平日のみ、朝1本、夕方2本しかなく、利用困難。 |
周辺地図 | |
公式サイト | https://www.facebook.com/ICHIYOKAN/ |
訪問日:2019年5月