四万十川の支流、北川沿いにある一軒宿、郷麓温泉に行ってきました。
知る人ぞ知るという山奥の源泉掛け流しの宿。渓流釣りの方々が利用しているそうです。高知には珍しい硫黄泉。温泉ファンが絶賛する湯とは?
施設の説明
渓流沿いの一軒宿。平屋に似合う素敵な外観です。
1時間利用の予約制のため事前連絡が必要です。到着の2時間前までに連絡をすると、湯を張って待っていていただけます。
四国カルストから下ってすぐの場所なので、連絡してからカルストを散策しても十分間に合います。
とにかく狭いと言われる国道439号沿いにある宿ですが、カルスト側からアクセスする分には2車線ある国道197号の分岐から5km程度で到着できるので楽々でした。途中も随所にすれ違いポイントがありました。
内湯
浴室は、離れの湯小屋になっています。日帰り利用では宿で料金を支払って湯小屋に案内していただきます。
脱衣所やトイレは段差なしのバリアフリー。体の調子の悪い方のために浴室内には介助椅子あり。浴槽に入るための手すりも完備。高齢化に対応した療養ニーズに応えた施設になっています。ここまでバリアフリーになっている宿は少ないですよ。
浴室はこじんまりとしていますが必要十分。湧出量は少ないとのことですが、湯量に見合ったお風呂のサイズなので、質はバッチリ。良い状態で提供したいという心意気を感じさせる造りです。
単純硫黄泉をかけ流しで提供。お湯が足りなければ、浴槽の脇にあるコックを回して投入。湯は無色透明。日によっては湯の花が舞うこともあるそうです。
とろみのある湯は湯に入っているという感じが全くなくやわらかく包まれている感じ。絶妙な深さの湯舟も相まって、ゆったりした湯感は寝てしまいそうになるほど気持ちが良い。これは評判になるはずですね。川の音を聞きながらしばしうたた寝。
場所が場所だけに行くのが大変ですが、今度は泊りで来てみたいですね。宿の方も親切で、田舎に帰郷したような気分になれますよ。
内湯からの風景
北川の渓流はすぐ目の前。内湯からも見えますし、湯小屋のそばには北川の渓流を見下ろす木製テラスあり。浴後にのんびりするのに心地よさそうですね。
訪問日:2015年5月