野地温泉は、海抜1200m安達太良山塊・箕輪山の北、鬼面山の中腹にある1軒宿です。
周囲は、野地温泉と新野地温泉の2軒の宿だけがある隔絶した地で、福島方面に開けた斜面からの眺めは大変すばらしいです。朝の輝く雪面は一見に値します。
施設の説明
今回は、雪見風呂を求めて4月の訪問です。
路線バスは冬季運休。送迎バスは、冬季のみ宿泊客限定で福島駅から運行しています。
バイパスから土湯峠への分岐からは除雪はしてありますが、雪道に慣れていないと車の運転は大変でしょう。ホテルというだけあって建物もきれいで、湯治宿の雰囲気と快適さを兼ね合わせた施設といえます。暖房もしっかり効いていて、冬季でも気になりません。
入浴の感想
風呂の種類は大変豊富です。性別でも内湯2、露天2ですが、それぞれ特徴があります。
男女専用時間が2時間区切りで設けられており、どちらの人が行っても便利な時間に全部の風呂を回ることができる仕組みは感心しました。露天風呂は、石組みの鬼面の湯と、8角面のヒノキ風呂。内湯は、男女専用風呂と、総ヒノキ作りの千寿の湯です。
<露天風呂 鬼面の湯>
そばにそびえる鬼面山から名づけられた風呂です。鬼面の湯とその他の湯は泉質が違うのか湯の感じが大きく異なっていました。鬼面の湯は、白い湯の花が底に分厚く体積していて、体を動かすと卵スープ状態になります。いやあ、湯の花を手に山盛りとれるとはすごいものです。
湯も熱めです。湯口近くだと45度はあるでしょう。冬季だというのにまったく寒くありません。そばの脱衣所も温めてあって、うれしいところ。
<内風呂 千寿の湯>
内湯は千寿の湯が一押しです。
伝統的な湯小屋造りで、 温度別の浴槽が3つあります。太い梁を惜しみなくつかった贅沢な浴室はすばらしいです。梁には子宝のシンボルが飾られています。ぜひ、夜と朝に行くことをおすすめします。夜のこんこんと溢れる湯の音とや朝日の差し込む幻想的な光景は時間がたつのを忘れます。
湯は上品な白色で、湯の花もパウダー状でした。湯も41度くらいと温めなので、長湯にはもってこいです。湯も飲んでみると、薬のような苦味です。マグネシウム系でしょうか?
安達太良山から行く
安達太良山の登山口がホテルの隣にあります。メインコースではないので、道は荒れ気味という話なのと、山頂から距離があるので健脚向きですが、登山後に訪れることも可能です。
鬼面山
温泉施設名 | 野地温泉ホテル |
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住所 | 福島県福島市土湯温泉町字野地1 |
TEL | 0242-64-3031 |
日帰利用時間 | 10:00~17:00 |
日帰料金 | 800円 |
定休日 | なし |
泉質 | 単純硫黄温泉 (硫化水素型) |
公共交通機関 | [バス] JR東北本線福島駅より、「急行ハイランド循環」バス、 または路線バスで野地温泉下車。 野地温泉バス停より0分。いずれも冬期運休。 |
周辺地図 | |
公式サイト | なし |
訪問日:2005年4月