中の湯温泉旅館 卜伝の湯-入浴難易度高し、足元湧出の湯

中の湯温泉旅館の外湯「卜伝の湯」に行ってきました。

いつか行ってみたいと考えていましたが、上高地の入口という立地の割には難易度の高い日帰り湯です。

主稜線の登山後だと時間がなくて立ち寄れないし、駐車場のない場所なので車は不可。

宿泊者優先の現地予約制なので、現地に行ってもお断りになることもしばしばです。3度目の挑戦で、入浴できました。

温泉は釜トンネル入り口のバス停側にあるが、混雑期には乗車待ち必至

今回は施設の立地と時間を考え、自転車での現地入りです。

売店の前に自転車を止めておいて、帰りは上高地バスターミナルからバス輪行で帰るという計画。

中の湯前バス停なら売店の目の前なのですが、連休だとバスが満席で乗れません。

秋の三連休に訪れましたが、夕方で1時間待ちだったようです。さらに自転車輪行では無理っぽい。

中の湯売店で受付

卜伝の湯は、30分間利用制限ありの予約制です。

釜トンネルの前の「中の湯売店」で受付。売店内にはテーブル・椅子あり。簡単な飲み物も買えるので、順番待ちの時も安心。

秋口はちょっと寒いですが、ストーブがあります。宿泊客の方たちは、約3km離れた旅館本館から送迎バスで来ていました。

平湯トンネル開通前の旅館本館もこの近くにあったそうですが、トンネル工事での事故の影響で現在の位置に移動になりました。

卜伝の湯だけは、今も当時の場所にあるというわけです。

いざ湯小屋へ

梓川にかかった橋を渡って、対岸の湯小屋へ移動。源泉地帯だけに、川の水も周囲の岩も黄土色。この水量で、これだけ色付きがあるということは湧出量も多そうですね。

入口の山小屋風の建物は脱衣所。梓川の崖にへばりつくように作られているのですが、よくこんな立地に作ったものです。

奥は打ちっぱなしコンクリート。鉱山施設かと思ってしまう無骨な作りです。階段を下りていくと浴槽に到着。

湯船は小さいながら足元湧出。底は地面そのものです。細かい石の足に感じながらの入浴。

壁面の岩肌もおどろおどろしいが雰囲気あり。水蒸気があふれて内部は薄暗いです。洗い場はありません。

湯はもちろん川と同じく黄土色。透明度が低く、手を延ばすと指先は見えない状態です。

驚いたのは湯の感じ。外の梓川の色から見て、どぎつい湯を想像していたのですが、実際にはさらりとした上品な湯。なんとリラックスできる湯なのでしょう。いくらでも入っていられそう。

3km程度しか離れていない本館の湯が、温度が高いこともあってすぐにグッタリする湯であることを考えると、なんとも不思議です。

中の湯では、この風呂が一番と受付の人も言っていましたが、どちらも名湯。比較対象が贅沢すぎる気がしますね。でもその意見は納得です。

安房峠からの風景

中の湯旅館に通じる旧国道を峠まで登ると、上高地の山並みが一望に。河童橋からの風景もいいですが、こちらの風景も中々のもの。平湯から登ってくると、峠に着いた時初めて現れる風景でもあります。

自転車でも簡単に登れるので、ツーリングの方はぜひおすすめ。

 

温泉施設名 中の湯温泉旅館 卜伝の湯
住所 長野県松本市安曇4467
TEL 0263-95-2407
日帰利用時間 12:00~17:00
予約制 30分刻み。当日現地申し込み。
日帰料金 700円
定休日 無休
泉質 単純温泉
公共交通機関 アルピコバス上高地線、釜トンネル入り口。
周辺地図 googlemap
公式サイト http://www.nakanoyu-onsen.jp/

訪問日:2013年10月

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