石鎚山山麓、表参道登山口に立つ温泉旅館「京屋」をご紹介します。加茂川の渓流を前にした宿で、珍しい黄土色の湯。パウダー状の湯の花もよい感じです。バス停近くにあるのも、バスの本数が少ないので助かります。
日本百名山であり、四国八十八箇所の番外霊場でもある石鎚山ですから、登山客・お遍路さんでにぎわっていますが、ツアーでは京屋は日帰り利用しないでしょうから、穴場なのかも?
施設の説明
石鎚山ロープウェイ前のアーケードが「京屋」です。みやげ物店のほうが存在感が大きいので、宿なのか分かりにくいですね。料金の支払いは、アーケードの食事処にて。後は、玄関から宿の中へ移動、浴場は1Fです。
入浴の感想
内湯は渓流に面しており、窓からは流れが一望。訪れたのは集中豪雨の日だったので激流でした。浴室自体は、浴槽一つと洗い場のみというシンプルな作り。
<内湯>
黄土色のにごり湯というのは珍しいと思います。湯底には、温泉成分の白い砂が溜まっています。ややなまった感じはありますが、なめらかないい湯です。ぬるめということもあり、ぼぉっと何時までも入っていられる安心感があります。
西条のうちぬき水(天然水)
西条市は、石鎚山の扇状地のため地下水がとても豊富。街のあちらこちらに「うちぬき」※ というこの地独特の井戸が掘られ、おいしい水が湧き出しています。西条駅前にも飲み場あり。程良い冷たさでのどごし爽やか。大変美味しいので、ぜひお試しあれ。
※地下水脈に対して井戸を堀り、地下水脈の圧力で自然に湧き出させる。原理上、基本的に流しっぱなし。
訪問日:2009年7月