富士五湖に第六湖があることはご存知でしょうか。
富士山麓、精進湖のそばに「赤池」という記録的な大雨の後のみ現れる幻の池があります。6年~10年に1度出現するといいますから、梅雨末期などの一般的な大雨程度では出現しないのでしょう。2011年9月台風15号の後に出現したと聞き、行ってきました。
赤池大橋の歩道は、気軽に赤池を眺められるベストスポット
西湖から精進湖に到着する直前にある「赤池大橋の歩道」から谷底に赤池が望めます。車道からは見えないので、歩いた人のみの特権ですね。散策路からはちょっと外れているので、よく赤池が出現したことが分かったものです。赤池とは呼ばれていますが、実際は草に覆われているので緑色に見えます。
湖畔までは、藪漕ぎに近い荒地を行く
実はこの池、湖畔まで行くことができます。
某施設の脇から細道が伸びているので、ちょっと進むと右にさらに細い道が現れます。ほとんど消えかけた道で、実際途中道がなくなります。ほぼ平坦なので、通れそうなルートを探り某施設の裏手に出ます。すると明瞭な道が復活するので、後は道なりに池の方角にすすめば「赤池」に到達できます。如何せんわかりにくい場所なので、確実なルートファインディングを行うこと。周辺は青木ヶ原樹海であり、あくまで自己責任で。
草地が沈んだ神秘的な池
周辺は溶岩で覆われた大地で、火山弾がいたるところに転がっています。大地そのものは赤いので、これが赤池の理由となったのでしょうか?
池は普段は草地であるようで、池に沈んだ緑がとても神秘的です。鏡のような池なので、周辺の木と水底の風景が合わさって、とても複雑な光景が広がっています。橋から見ても綺麗でしたが、神秘さでは湖畔にはかないませんね。
大雨の後にも関わらず、他の湖と異なり透明度は非常に高いです。しきりに底のほうから泡がポコポコ浮いてくるということは、この池の源は地下湧水なのでしょうか?
頭上の青空や赤池大橋まで池に映っています。フォトジェニックな光景なので写真撮りに持って来いですが、コンストラスト差は強烈です。