北アルプスの黒部川上流部、黒部渓谷の下廊下の中間にある阿曽原温泉小屋の山小屋ごはんをご紹介します。
下の廊下は、黒部ダムを背後に控えた膨大な湧水、豪雪地帯の深い渓谷ゆえ、1年のうち1~2ヶ月程度しか通行できませんが、素晴らしい渓谷美が続く登山者魂を揺さぶるルート。長いルートですが、宿泊できるのはこの阿曽原温泉小屋のみ。難所のルート整備など、この小屋なくして下廊下は通過できないといってもいいでしょう。
夕食
阿曽原名物、カレーライス。
地場の米を使ったご飯もとっても美味しい。しかも食べ放題。標高が低いので、その分炊き込みへの影響は限定的なのかも。
食堂が回転制のため20分間の限定ですが、これからスタートです!という掛け声で食べ始め。まあ、そんなに何回もおかわりはしないのですけどね。ちょっと辛めの味付けが食欲をそそります。
小屋閉め間近など食材が限定される時期だと、天ぷらが供されるとのこと。こちらは食べたことがありません。
朝食
秋は大混雑の黒部渓谷鉄道。朝一番の電車に間に合うには朝食抜きになるので、ほとんど人がいなくなった後での朝食。実にオーソドックスな品揃え。納豆がつくのが、うれしいところ。
小屋自慢の天然温泉
阿曽原の魅力の一つは、小屋から100m降りたところにある天然温泉。このあたりの山は地熱が高く、地下水はお湯になってしまいます。隧道から溢れ出す湯が、こんこんと湯船を満たします。道は悪いですが、夜に来ると満天の星空の中での入浴が楽しめますよ。
黒部渓谷下廊下 白竜峡
下廊下の渓谷が最も狭まる白竜峡。眺めも格別。数えきれないほどの小さな滝が黒部川に流れ込みます。