大台ヶ原の大杉谷ルートにある山小屋「桃の木小屋」のご飯をご紹介します。
大台ヶ原から発した渓流が大渓谷となって続く大杉谷。吊り橋を超えてたどり着く山小屋はまさに秘境そのもの。深山幽谷で名物のカツカレーを食べながらすごす時間は至福の一言です。
桃の木小屋とは
大杉谷コースは、交通機関の不便さから登り下りともに小屋泊が必須です。
「桃の木小屋」は、大杉谷の真っ只中、険しい渓谷の底にある宿。ヘリコプター輸送も難しい立地のため、物資は索道で運び込んでいるそうです。
宿泊人数が多いため、食堂は入れ替え制。テーブルは人数に比べれば広め。肩が触れ合うことはなさそうに思います。
夕ごはん
こちらの夕食は名物カツカレー。スペースが限られた山小屋では保存が難しいだろうに、一人づつ豚カツを揚げて提供するなんて、恐れ入りますね。その分付け合わせは簡素なものですが、一点豪華主義は嫌いじゃないですね。御飯がおいしいのもうれしいところ。
水が少ない小屋だと、揚げ物の方がよい場合があるそうですが、桃の木小屋は沢沿いで水は豊富なのです。いつからの伝統なのでしょうね。
朝ごはん
一般的な山小屋スタイルの朝ごはん。渓谷を眺めながら食堂でいただきます。
登山の途中で飲めるように、ボトルに入れる用のお茶のサービスもあります。この先、登り・下りともに最後まで補給地点がありませんから、とても助かります。
桃の木小屋に泊まろう
大杉谷コースはバスが1日1本のみのため、大台ヶ原、三瀬谷のどちらから来ても日帰りは不可能。必然的に、中間地点の桃の木小屋に泊まることになります。
小屋内は、建て増しされており、正面から見た以上に広いです。1Fが食堂で2Fが寝室。この宿はなんとお風呂付き。民宿風の立派な湯船があるのです。お風呂時間は夕食の前なので、さっぱりしてから食事ができますね。
混雑期でも普通の布団で一人一畳使えるのは、北アルプスの小屋と比べると羨ましい限り。中央が通路になっているので、夜間にトイレに行くときも他の人を踏まないで済むので安心です。
日本三大渓谷、大杉谷コース
断崖から見下ろす道あり、長大な吊り橋ありと、景観が本当による変わるコースです。青く澄み切った沢から眺める滝はまさに絶景。
天気が良い時であれば技術的には難しくありませんが、道が狭いので雨が降ると歩きにくさが一変しそうです。
現地リンク集
桃の木小屋公式サイト
大杉谷登山センター
http://oosugidani.jp/index.html
エスパール交通 大杉谷登山バス