クロアチア国内や近隣諸国へは、都市間高速バスを利用するのがおすすめです。
ドブログニクやモスタルなどの主要路線では便数も充実していますし、日本からインターネットで購入できるのも良し。値段が安いので、個人旅行に最適と思います。実際に現地で利用しましたので、注意事項などをまとめてみました。
チケット予約はネットがおすすめ
チケットは各社のインターネットの予約サイトがあり、クレジットカード払いで即時購入できます。サイトによっては、往復割引も適用可。
使い比べた感想としては、「Get By Bus」がおすすめ。並行路線各社のバスが一覧で検索でき、途中経由ルートもわかりやすいです。万一のキャンセル手続きも手早く、メールで依頼するだけでカードに払い戻してくれました。
クロアチア全般で便利なバス予約サイト。他で予約するときも、まずこちらで検索してからが便利。
モスタル行きで便利な運行会社公式サイト。往復割引あり。
Get By Bus利用の注意点
Get By Bus利用の注意点は、Google連携で予約した場合、標準ではGoogleのプロフィール名で予約されてしまうこと。プロフィールをあだ名などにしている方は事前に本名に変更することをおすすめします。
予約申込時に、搭乗者名を変更することも可能です。申込者がGoogleプロフィールで、搭乗者が指定した名前になります。
チケットの「Name and Surname」の部分が搭乗者名なので、必ず確認してください。
予約完了後も、メールで搭乗者の変更依頼が可能です。国際バスでは、搭乗者名が違う場合は乗車を認められません。くれぐれも気を付けてください。
現地でチケットを買うには
ネットで予約できないバス会社は現地で買うことになります。幸いGetBUSでは、予約不可のバスでもルート検索結果で会社と運行時刻まで知ることができます。このサービス、日本でも欲しいですね。
この場合、現地バスターミナルで購入。現地では、同じルートでも複数のバス会社が運行していますが、同じ窓口で購入できます。
季節ダイヤにご用心
モスタルなど季節によって本数や時刻が大きく変わるルートもあるので、旅行期間を踏まえて調べるようにしてください。特に夏から通常ダイヤに切り替わる9~10月は注意です。ルートによって切り替わる日にちは違う模様。
ネット予約不可だが、おすすめのバス
スプリットからプリトヴィツェへ行く夜行バスがあります。
毎週金曜日のみ、Polet Vinkovici運行で、スプリットを18:00に出てプリトヴィツェを23:00に経由しています。これに乗ると、丸一日スプリットが観光できるので便利。車掌さんに泊まる宿を事前に知らせておくことで最寄りに降ろしてもらえます。
必ず、事前に宿に連絡して許可をいただいてください。オフシーズンながら、当日も5人くらい利用者がいました。
バスに乗るときの注意点
バスの正面には、出発地と終点の地名が大書され、経由地も下に列記されています。バスの会社名も車体に書かれているので間違えることはほとんどないと思います。
国際バスでは、本券とCOPYと書かれた控えが必須。ネット予約でも、記載内容が同じでCOPYというハンコが押されたPDFが提供されるので、忘れずに印刷していってください。車掌さんにはCOPYの方を渡します。
クロアチアはドブロブニクとスプリット間のように、途中に別の国が挟まっているルートもあるので、注意してください。
バスに乗るときに荷物預け料金が必要です。ルートにより料金は違い、約10~20クーナ。小額紙幣を用意しておきましょう。
車内の様子
日本のJR高速バス並みの余裕のある作り。足元も楽々です。SAに寄ったりはしないので、飲み物は事前に買っておきましょう。私が乗ったバスではトイレ休憩もありませんでした。
バスターミナルでは手荷物預けができる
バスターミナルによっては、現地についてからの観光で邪魔な荷物を預けられます。営業時間に注意。バスターミナルや鉄道駅で値段はほぼ同等。コインロッカーもだいたい同じ。
スプリットでは、最初の1時間が5クーナ。以降1時間ごとに1.5クーナ。営業時間は7:00-21:00でした。
スプリット バスターミナルの紹介
旧市街から近くて便利なバスターミナル。フェリー乗り場と駅の間にあります。荷物預けや公衆トイレも併設。バス到着前に英語でバス便のアナウンスがあります。
チケットカウンター。英語で対応してもらえます。
モスタル バスターミナルの紹介
隣国モンテネグロのモスタル鉄道駅にあるバスターミナル。
中心地のスタリ・モストまでは、ターミナル前の通りを1.5kmほど南に歩けば辿り着けます。
モスタルには、川を挟んで東と西2つのターミナルがありますが、サラエボやドブログニク方面から来るときに使うのはもっぱら東。バスネット予約時に、「MOSTAR EAST」などと表示されるので、どちらのバスターミナルかは事前に分かります。
夜はとても寂しい雰囲気。幸い、胡乱げな雰囲気はありません。周辺には街灯はあるのですが、全体的に暗め。越境した端から、はっきりとクロアチアとの違いが感じられますよ。
昼間のモスタルチケット窓口。近くに公衆トイレあり。手前の柱にはバスダイヤが掲載されています。
ザグレブ バスターミナルの紹介
クロアチアの首都ザグレブにある、空港バスが出るターミナル。
目の前のトラム乗り場から6番に乗ると街の中心部のイライッチ広場に出られるので非常に便利。空港バスは1Fに専用窓口があり、それ以外は2Fにチケット窓口があります。後述の参考サイトの説明がおすすめ。
現地滞在時は空港バス窓口が工事中だったのですが、閉鎖中の案内があるだけで待合場所などの説明は一切なし。すぐわきの扉を抜けて裏のバックヤード風の場所でバスを待って、料金は運転手への直接支払いでした。参考サイトによると、窓口営業時間外はこれが通常のようですが、観光立国とは思えない不親切さです。
なお、ターミナルの近くにも宿がありますが、新市街地なので雰囲気はなし。中世の趣のある旧市街で泊まることをおすすめします。
ドブロブニク空港シャトルバス
イスタンブール経由のターキッシュエアラインズを使えば、日本出発日に到着できるドブロブニク。
空港バスAtlas Shuttle Busは、公式サイトには市街から空港へのダイヤしか書いていません。ドブロブニク市街行きは、23:00着の便でもバスがありますので、安心してください。切符窓口も開いています。
最終便を利用しましたが、逆にタクシーが待機していなかったことに驚きでした。
おすすめリンク
クロアチア全般で便利なバス予約サイト。他で予約するときも、まずこちらで検索してからが便利。
モスタル行きで便利な運行会社公式サイト。往復割引あり。
ザグレブバスターミナルの案内の決定版。素晴らしい情報に感謝!