ビワイチ 琵琶湖周回サイクリング、西近江路街道めぐり

琵琶湖1周サイクリング(通称 ビワイチ)に行ってきました。

琵琶湖は反時計回りのほうが眺望がよいので、長浜からスタートし、比叡山坂本まで行きます。南部側は走ったことがあるので、今回はパス。クロスバイクだと走りとおすだけなら1日で1周できるけれど、各地の興味を持ったところをプラプラする時間はないので、1周達成よりも旅の質重視です。

長浜に前泊

関東在住者にとって、ビワイチを1日でしようと思ったら前泊は必須。最終新幹線で長浜に宿泊しました。夜22:00頃となると、食べられるところはバイパス沿いのコンビニやマクドナルドくらいしかありません。

長浜旧市街は江戸時代の建物がよく残っていて、夜のサイクリングも趣があっていいですね。

長浜を早朝スタート

朝日で光る伊吹山を眺めつつ琵琶湖周回道路へ。今回のルートは食べ物を買える場所が少ないので、長浜市内にいるうちに昼ご飯まで買っておきます。自動販売機はそこそこあるので、最低限でよし。

湖周道路に到着

はるか遠くに竹生島を眺める湖水の風景。はるかに真っ直ぐ続く道路。いいですね~

奥琵琶湖スポーツの森

隣接した湖では、いっぱいに蓮の花が満開中。これは一見の価値あり。

尾上集落で街歩き

尾上温泉のある集落。趣の良さにちょっと立ち寄り。超狭い集落道は古道っぽい雰囲気が漂います。

国道を避けて賤ヶ岳隧道へ

国道は通行危険な賤ヶ岳トンネルで山を抜いているので、旧道に逃げます。国道は横断歩道がほとんどないので、早めに横断しておくのが吉。明治時代の国道はプチクライム。見事なワインディングを繰り返して隧道へ。50m程度の標高差なので、鬱蒼とした見た目の割にすぐについてしまいます。

煉瓦と石で作られた重厚な賤ヶ岳隧道。コンクリートでは出せない風格ですね。隧道を越えると琵琶湖がすぐ目の前に。このシチュエーションもいい。

湖岸美が際立つ海津大津

湖水浴をしている人たちがたくさん。琵琶湖も湖北となると水がとてもきれい。桜の名所だそうなので、その時期に行くものいいかも。ほぼ護岸工事をしていない自然な感じの水際はこのあたりだけかも。

道が蛇行しているうえ、車の通行量がそこそこあるので慎重に進みます。トンネルは特に走行注意。トンネルの数は多いですが照明はなし。トンネル内は濡れている上、端は泥がたまっています。私は車を避けようとして思いっきり横転しました。ハンドルの向きが変わってしまい一時走行できなくなりましたが、工具で修正。

奥琵琶湖パークウェイでプチクライム

今回一番標高が高いのが、奥琵琶湖パークウェイ。標高差約260m。

現地に来て初めて知ったのだけれど、この道は南側の大浦からの一方通行。逆走を避けるには、いったん大浦に先行してから北上する必要あり。結構な距離をロスすることに。

大浦からだと、岬をゆったり回ってから。

結構な勾配にヒイヒイ言いながら登ってくると、見事な景色が広がります。湖際もいいけれど、山から眺める景色も格別です。竹生島もいつの間にか、背後になってしまいました。月出峠にも展望地がありますが、さらに北からの眺めがより素晴らしいです。

稜線をひたすら進む道路。地形に忠実に合わせた道なのでアップダウンが結構あります。かなり狭い稜線ですが、よく道路を通せたものです。これで道が狭かったら林道ですね。

パークウェイを北上していくと、途中にある旧県道のトンネルあり。ここを通れば、大浦にショートカットで戻れます。

マキノ海津集落、古民家が魅力的な港町

かつては琵琶湖の水運を担った海津集落。北陸方面へはこちらで荷を下ろして山越えしていたそうです。今回の旅では、特に古民家が多かったのがこの街でした。

ここから先は、県道を通るより西近江路の旧街道筋を通ったほうが魅力的です。ただ、ほとんど店や自動販売機がないので、そのときだけは県道に戻ったほうがよいかも。

今日は気温はとっても高い。道路沿いの温度表示が40度越えていたのには吹きそうになりました。ほぼ全線日陰なしのビワイチですから、じわじわと体力を蝕んでいきます。

川辺は、船着き場でもあります。

防波堤の跡。数百メートルに渡って石垣の堤を作れる財力があったということが、この集落の繁栄を物語っています。湖とはいえ荒れると嵐になるというのが、海辺の住民から見ると意外な感じがします。

近江今津集落

旧街道らしく古民家が散在。琵琶湖沿いは集落はあっても自動販売機がない場所が多いですが、久しぶりに給水できます。助かった~

旧百三十三銀行の今津支店

今津駅方面に寄り道すると、県道沿いにあるのが旧百三十三銀行の今津支店。今は資料館になっています。このあたりは江戸時代に隆盛を極めた高島商人の故地なので、探せばいろいろ面白いところは見つかりそうです。

今津郵便局跡

旧百三十三銀行の通りを駅方面進むとある、木造郵便局跡。建物はかなり老朽化が進んでいて、限界はかなり近そうです。和洋折衷な雰囲気が時代を感じさせますね。

ひたすら湖沿いをすすむ

このルートは本当に信号がないですね。数十キロないのは当たり前です。風景に変化がないので、ちょっとダレ気味。

道の駅しんあさひ風車村の風車を横目に、さらに進む。

川には小魚がいっぱい。黒い模様があると思ったら全部お魚。

あど川宝船温泉に立ち寄り

まだまだ先は長いですが、民宿の温泉に入っていきます。琵琶湖湖岸の宿の温泉なんですが、お風呂は共同湯みたいな雰囲気があってとてもよかったです。お値段お手軽でお湯の質も満足。

琵琶湖 あど川宝船温泉 「湯元ことぶき」の記事へ移動

 湖西の古社、白髭神社へ

本来は高島バイパスの下道を使っていくのですが、間違ってバイパスに乗ってしまい高速走行へ移行。さすが高規格道路は走るのが楽。ただ、ここまでほとんど乗車姿勢が変わらないのでおしりが痛くなってきました。

琵琶湖の古社「白髭神社」で休憩。

鳥居が湖の中になるのは厳島神社みたいですが、元々湖にあったわけではなく地震で参道ごと沈んだのが原因だそうです。石畳が今も湖に沈んでいるとはロマンですね。

田んぼの先を山越えすれば京都市内です。いつか峠越えで行ってみたいですね。

比叡山坂本へ

大津まで行くつもりでしたが、あまりに普通の市街地なので、その分寺社巡りでもしようと、比叡山坂本へ。

日吉大社で湧水を組んでいきます。汲みたての水は冷たくておいしいですね。

寺社群を通って西教寺までポタリング。

西教寺から琵琶湖を眺めてみる。結構登ってきていたんですね。後は比叡山坂本駅から帰るだけ。

琵琶湖一周サイクリングコースを正確にトレースすることに意味はない

湖南に近い比良地区あたりから、コースは一本道ではなくなります。この先はサイクリングコースは無視がおすすめ。

地元住民への影響がある生活道路と交通量の多い主要道を避ける方向でコースを選定したようで、頻繁に道をあみだくじのように移動していきます。真っ直ぐ行ける道があるのに意味不明に移動させられるので、ストレスが溜まります。

道が複雑な割に案内板も数が少なくとても分かりにくい。おまけにマイナーな道路を結んでいるので、自動販売機も数が少ないのです。

参考サイト

サイクリングロードの詳細なマップあり。

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