北アルプス、奥穂高岳に至る涸沢カールの山小屋の一つ、涸沢小屋の山小屋ごはんをご紹介します。
人気の高い山域だけに、涸沢小屋と涸沢ヒュッテの2つの小屋がありますが、どちらの食事も高水準です。奥穂高岳に直登できる涸沢ヒュッテも人気ですが、涸沢小屋はカール側壁にあるため、大キレットや涸沢槍に行くにはこちらが便利です。
食堂からはマウンテンビュー
涸沢ヒュッテとの違いは、雪崩を避けるため斜面にある常設小屋だということ。1つの建物の中に寝室と食堂があるのは、天候がすぐれないときは大変助かります。
食堂にはカールに面して窓があります。季節と席によっては極上な時間が過ごせるかも。涸沢ヒュッテ食堂は展望がないので、この点はポイントが高いですね。急斜面では敷地面積が取れないためか、席と通路は狭め。
夕食
夕食は、ボリューム満点な北アルプススタイル。肉料理、サラダ、付け合わせの煮込み野菜、果物。汁気のある食べ物が多かったりとバランスが良いです。量はそれぞれ少しずつ、品数を多めという構成は幕の内弁当みたいですね。ご飯や味噌汁はお替り自由。
揚げ物中心の涸沢ヒュッテと比べるとボリューム感はやや欠けるものの、お代わりもありますし量は不足無し。品数を増やすのは、ヘリで輸送することを考えるとデメリットなはずですが、よくやるなぁというのが素直な感想。
朝食
和食スタイルです。焼き魚、サラダ、味噌汁、漬物、ご飯。ご飯や味噌汁はお替り自由。北アルプスでは標準的な品ぞろえですね。シンプルですが、朝からおなかに詰め込みすぎると歩きにくくなるので、これはこれで。
小屋からの景色
小屋前のテラスからの景色は、涸沢カール正面も、麓側の屏風岩も一望。