夜行フェリーで行く、剣山ヒルクライム(大歩危~貞光)

クロスバイクで剣山ヒルクライムに行って来ました。

神戸発の夜行ジャンボフェリーを利用。このフェリーがないと現地宿泊必須のコースですが、往復夜行にすれば実質1日間で行動できます。現地は朝一番から行動できるうえ、出社前に神戸でお風呂に入れるのもうれしいところ。

今回は、大歩危まで輪行。大歩危から貞光まで、約100km。うち、剣山まで65kmが登りで、平均斜度5% 登り累積標高が2,000mの道のりです。

神戸発ジャンボフェリー乗船

三ノ宮駅から近いフェリー乗り場ですが、さすがに自転車を担ぐには距離があるので、単距離ながら走っていきます。輪行すると荷物代はなし。船内に適当な置き場はあります。あえて二輪預け荷物にすることもできますが、今回は輪行です。深夜1:00。高松行のジャンボフェリー出航です。

出航後は、ちょっとした大阪湾ナイトクルーズ。神戸の夜景もきれいですし、時折灯台の光が海を照らすのも風情がありますね。

軽食カウンターで讃岐うどんを食べ、就寝。この船、明石海峡大橋の真下を通るのも見どころなのですが、見ていると睡眠時間がなくなってしまうのです。

船内の様子。充電スポットがたくさん用意されているのはうれしいですね。

高松到着、JR乗り換え

高松港5:00到着。まだ周囲は真っ暗。屋島が、対岸にそびえているのが見えます。実際に見て、初めて屋島という名前の由来に気づきました。見事に家の屋根の形をしていますね。

フェリー乗り場からJR高松駅の乗換えまで、猶予は1時間。自転車の組み立て、駅でコインロッカーに荷物仕舞うことを考えると、あまり時間はないです。

幸い、駅までの道は分かりやすいです。海沿いに駅に向かいます。

大歩危駅に到着

朝霧で雲の下。寒い!駅は、一瞬分からないほど民家に馴染んだ建物。そして駅前の店は「スーパー歩危」。迫力のある名前ですね。今回のルートは購入場所が限られるので、あらかじめ購入しておきます。

大歩危に寄り道

剣山とは方向は違いますが、ついでなので1kmほどの場所にある大歩危も見ていきます。写真は、大歩危 道の駅からの風景。

いったん駅に戻って、剣山へ出発。祖谷までは小規模なヒルクライム。道幅は広くて楽々。水が豊富な土地なのか、あちらこちらで簡易水道のホースを見かけますね。あふれ水で手洗いくらいはできそうですが、飲めるのかどうかは不明。

祖谷温泉へ寄り道

祖谷に降りたら、いったん剣山への道を外れて祖谷温泉に向かいます。祖谷温泉は、深い谷底の河原に作られた露天風呂が名物。温泉好きとしては見逃せません。途中の道は、深い谷底を見下ろす山間の道。ほとんど傾斜はありません。狭い道なので、車ならすれ違い困難ですが、自転車では心配無用。なんといっても、好きなところで景色が眺められるのがいいですね。

祖谷かずら橋

せっかくなのでかずら橋も寄って行きます。入場料500円なり。駐輪代200円もかかるので、地味に痛い。

道の駅の郷土料理は、手ごろな値段。この先、食べ物を購入できるところがほとんどないため、こちらで食事していきます。

琵琶の滝

橋の近くにある滝。水がしびれるように冷たい。

渓谷をさかのぼって剣山へ

登っていくほど、紅葉が進んでいくのが分かりますね。車は少ないのに、道は上々。

祖谷かかしの村

今回楽しみだった、かかしの村。道端で、かかしさんがお出迎え。農作業をしていたり、交通案内をしていたりと大忙しです。服も本物なので、妙なリアル感が。まるで人に出会わない集落ですが、かかしの人口(!)のほうが多いのでは?たまに、かかしだと思ったら人間で、かえって驚いたり。

バスを待つかかしさんたち。待っていると、本当にバスが来そうです。

 道は狭くなるが、まだ集落はある

途中ハンガーノック気味でスピードダウン。足が進みません。持ってきたチョコで回復。少しの栄養補給でも如実に体力が回復しますね。栄養補給方法は今後の課題です。

どこまで登っても小さな集落が出てきます。ここの集落はどうやって必需品を確保しているんでしょう?

祖谷二重かずら橋

夕暮れが迫っていますが、二重かずら橋も寄っていきましょう。男橋と女橋。大きさこそ祖谷かずら橋に譲るものの、風景と素朴さはなかなかのもの。

こちらは、手でロープを引っ張って対岸に移動する「野猿」。荷物運びはこちらのほうが便利かも。結構力が要ります。

剣山到着

どんどん空が広くなり、剣山が近づいているのがよく分かります。剣山到着直前は斜度がきつくなりますが、大した距離はないです。剣山到着。ついに夜のしじまに。

剣山トンネルを越えて分水嶺の向こう側ものぞいていく。こちらの道の先は、がけ崩れで通行止め。徳島に行く最短コースだけに、復活が望まれます。

動物お供に、夜のダウンヒル

貞光に向けダウンヒル開始。鹿やイノシシが前を行く中、どんどん下っていく。日が暮れた後の繁殖期のイノシシはあぶないそうですが、先をトットコ走っていくのついていく分には安心なのかな?2WのLEDライトは、本当に役に立ちますね。前のLEDライトではちっとも地面が見えなかったので、山での夜間走行では2Wクラスが最低限になりそう。それでも、大きなカーブだとカーブ奥が見えませんが、スピードを落としてクリア。

大いに下りが続きますが、なかなか到着しません。冬季装備で来たのですが、それでも寒くてたまりません。中腹からは街灯がところどころに現れます。街頭は集落がある証拠。動物の気配だけがする夜間ダウンヒルはやはり心細いので、街灯があるだけで本当に心強いです。

貞光 うだつの街

貞光到着。いろいろな種類のうだつの建物があるというが、見られたのは一部。駅周辺に、食べ物屋さんはいくつかありました。無人駅ながら、待合室も広いので輪行準備は楽々。

途中駅の阿波池田の駅前商店街で、うどんで暖まります。讃岐系の淡泊な味わいですね。

高松港 ジャンボフェリー乗船

帰りも夜行ジャンボフェリー。深夜1:00発、神戸5:00到着です。混んでいなければ、三ノ宮駅行きの送迎バスに輪行でも乗れます。

六甲道の銭湯「灘温泉 六甲道店」が6:00から営業しているので、朝風呂に入って〆としました。

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