オールドデリーにあるムガル料理の名店 Karim’s Hotelでお食事。ジャマー・マスジットの門前町にある1913年創業の老舗料理店です。
支店がいくつもあるということですが、一番味がいいという評判の本店に行ってみました。インドではHotelと名の付けば、料理店のこと。宿泊と食事を出していたときの名残でしょう。今でも宿も営む店もあるそうです。中華料理の「飯店」と思ってもらえば大体意味は合っています。
ジャマー・マスジットからは、正門前の道路を渡り、通りを20mほど進んで、すぐ脇の路地に入ったところにあります。路地裏にあるKarim。写真の両サイドの建物みんな同じ店です。客席も複数のビルに分かれているのですが、予約優先とは違いがあるのでしょうか?
路地を料理を持ったボーイさんが行ったり来たりしているのは独特の味のある風景。道路に面した調理場からはシシカバブを焼くいい香りが漂い、期待が高まります。店は常時混んでいる様子。地元客の多さも目につきますね。地元で評判=味に期待できる店、と思っているので、うれしい限り。
バターナンと、タンドールローティ
日本で食べるナンとかなり味が違い、もっちり感が強くて見かけ以上にボリュームがある。バターの味も日本のものより野性味のある味。タンドールローティは、タンドール釜で焼いたシシカバブをチャパティで巻いたもの。香辛料の効いた濃い味をチャパティで丸くなるので、胃にやさしい一品。
チキンカレーと、チキンピラフ
油に具が浮いていると言えるほど、カロリーたっぷりなカレー。ジャリジャリいうほど香辛料も盛り沢山ですが、それほど辛くはありません。日本でもインド料理店にはよく行きますが、これまた日本で見かけないお味です。上品さには欠けるかもしれませんが、この泥臭さが素晴らしい。チキンピラフは、あっさりしたお味。他が濃すぎるのであまり味がないように感じてしまう。ちょうど油や辛さを抑えられるので、よいチョイスだったかな。
トマトスープ
トマトと卵とじの効いたスープ。クルトン付き。しかし、めちゃ劇辛。とても全部飲み干すのは難しい。スープが赤いのはトマトではなく唐辛子のためなのでは?日本にはないベクトルのお味なので、劇辛好みの人は挑戦してみて。
モスク ジャマー・マスジット
デリー最大のモスク、ジャマー・マスジット。ムガル帝国の作ったモスクとしては標準的なデザイン。中庭はとても広い。ムスリムのお祈りの時間帯は、異教徒は入場できません。
ジャマー・マスジット門前町
言ってみればデリーの浅草。付近はムスリム地区。さまざまなムスリム衣装の人々が行きかい、モスクでの祈りの時間を伝えるエザーンが響き渡ります。観光客のいない奥の路地もなかなか味があり、特に危ない雰囲気もなし。歩いているだけで厭きませんね。
店舗情報
公式サイト | http://www.karimhoteldelhi.com/ |
住所 | Jama Masjid, Gali Kababian, Old Delhi New Delhi- 110 006, (India) |
TEL | +(91)-(11)-23264981/23269880/23269880 |
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