ウンブリア州の丘の町オルヴィエート(ORVIETO)をご紹介します。 場所は、首都ローマから特急で1時間ほど北上したところ。 交通が便利な割には、ツアーはあまりお目にかかりません 。お酒が好きな人なら白ワインの産地として記憶があるかも。 街の起源はローマ時代より古く、古代エトルリア人が建設した伝えられています。
エトルリア人の街の特徴は丘を利用 した街だそうですが、現在も切り立った崖は城塞造りになっていて堅牢そのものの。 観光地ではあるがすれた感じもなく、ごく自然に観光客と地元の人達が 和気あいあいとしている雰囲気が素晴らしい。夜の繁華街を歩いてみても、治安の良さがよく分かります。 朝夕の雰囲気が素晴らしいので、ぜひ宿泊してみてください。朝オルヴィエート出発、終日ローマ観光とかバリエーションは作 りやすいです。
丘の上にそそり立つオルヴィエート市街
オルヴィエート概略地図
オルヴィエート 駅前ロータリー
イタリア鉄道(fs-TRENITALIA)オルヴィエート駅から、駅前ロータリーのバスか同じく駅前のフニコラーレというケーブルカ ーで街へ移動。 おすすめはケーブルカー。バスだと街の反対側の入り口に連れていかれるので主な見所から離れています 。 街の大きさは2kmくらいなので、十分歩いてまわれます。
丘また丘続くウンブリア
ウンブリアからトスカーナにかけては、丘が断続的に続く。 一面に広がるブドウや小麦の畑が綺麗です。
城塞都市オルヴィエート
断崖の丘の上にある街ですが、さらに城門や城壁で固められ堅牢なものにしています。 崖下の外周を回廊道路が通っていて、何重もの門を通過して上がっています。 日本にはこういう城市はないので、新鮮ですね。 観光客の立場から見ると、丘からの眺めが素晴らしいといううれしい構造。
城塞上から崖下を眺める
崖上の要所に立つ砦
街の中心地にあるドゥオーモ(大聖堂)
街の中心部にあるゴシック建築のドゥオーモ。外壁の装飾が見事です。ライトアップされた夜はまた格別。 寺院の前では健康ヨガをやっていました。あちこちで眼にするところを見ると、流行っているのか!?
窓は大理石製
驚いたのは、窓ガラスの代わりに大理石を薄く剥いだ板が窓に使われていること。 外からは壁に見えますが、中からだとはっきり色が変わって見え、窓の役割を果たしているのが分かります。(写真の窓の下部 分) ガラスが主流になる前は、大理石がよく使われていたのだとか。
ドゥオーモの鐘
格式ある大聖堂だけに鐘の数が多いです。教会の鐘の数は格式によって決まっているとどこかで聞いたことがあります。 時鐘の決まりで15分毎に鐘が鳴り、1時間ごとの鐘の音は特別盛大です。 夜間は間隔は広がるものの、3時とか誰も起きていないような時間に鳴らすのがスゴイ。
時計塔
街の中でもひときわ高いレンガ造りの時計塔が素晴らしい。街のあちこちから眺められるシンボルです。 夕暮れや朝の 時鐘の音が、町中に響きわたります。 イタリアは小さな街でも教会の鐘が鳴るので、音に彩られた国という印象がありますね。
目抜き通り
石畳の続く目抜き通り。昔ながらの街並みが続いています。 隠れ家のようなレストランもあって、どの店がいいか悩んでしまいます。
さすがに大通りは広くて明るいです。まるで街灯がないのは小路と一緒。夕食の後はちょっとした肝試し状態です。
ちょっと脇に入ると重厚な石組みの小路がコンニチワ。
ホテルから眺める朝焼け。飛び交うツバメもまた旅情です。
外壁が素晴らしいホテル
元商人の館というホテル。外壁上部の漆喰造りの飾りがよい。
エノテカ
日本でいう酒屋に相当する店ですが、品揃えがワインなのとその場で飲めることが多いのが特徴。地ワインを試すならぜひ。
地下の石切場
地下には無数の石切場の跡が残り、ミニツアーでまわることができるそうです。 時間がなくて行けませんでした・・・
陶芸工房
陶芸もオルヴィエートの魅力の一つ。直接陶芸工房から買うこともできますね。色使いが非常に独特です。